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トナリのオバサンに撃沈!七月大歌舞伎 [海老蔵礼賛出張所]

…タイトルが海老蔵さんと関係ないじゃん!って感じですが、七月二十六日昼の部に行って参りました〜。補助席がいっぱいでてて会場は満員です。やっととれた一等の一番後ろ、上手側なので花道は遠いです。

 舞台写真は4枚ゲットして(数は出ていたんですけど、あんまり気に入るのがなくて。「鳥居前」のコワイ顔1枚と「吉野山」一枚「四ノ切」二枚購入。

 さてまずは「鳥居前」。「待ちやがれ」と揚げ幕の奥から声が聞こえると、もうワクワク。藤太を踏みつけにして「踏み破るぞ」と脅すトコとか大好き(←荒事好き)!狐六方もバッチリ拝見。迫力満点でゴザイマス。普段の荒事も面白いですが、「実は狐」という妖しさが加味されて、いっそう面白く感じました。
 父の実家が京都市伏見区の深草鳥居前町にあり、ばぁちゃんが生きていた頃は、お正月や連休、夏休みはよく遊びに行ったもので、もちろんお稲荷さんもスグ近く。なじみの場所が舞台になっているってのも感慨あり。

 「吉野山」では、キレイな海老様堪能。玉三郎さんもお美しいですが、つい海老蔵さんに釘附けです。次の舞台を思いながらウットリ拝見(でもやっぱり南座で観た清元と竹本の方が好きかな。ちょっと地味に感じる)。この幕でもやっぱり「人間じゃない」ってのが効いていて、狐の化身でキレイな忠信っていうのが、見ていて物狂おしい気にさせるというか、鏡花の世界とも遠からずって感じでしょうか。

 で、「川連法眼館」なんですが、じわじわ劇場内が暑くなって来て、お隣のJR東海ツアーズで名古屋からお越しのオバサン+娘っこ、はじめからあんまりマナーのよい客じゃなかったんだけど、まぁそんな目くじらたてることもないわな、と思っていたら、「四ノ切」の途中、源九郎狐が親への思いを吐露するあたりから、義経さんたちとしんみりする辺りまで、ず〜〜〜っと「バタバタバタバタ」と音をたてて扇子であおいでたんですよね。シ〜ンとした劇場内で義経さんが我が身の不幸を嘆いていても「バタバタバタ」。まわりの東海ツアーズの皆さんは音漏れさせながらイヤホンガイドを聞かれているので気にならないらしく、私だけがなんでこんな目に!?と思わず涙目。どんなに待っても辞めないので、「スミマセン、音を立てないようにあおいでいただけます!?」と小声で言うと、ハッとしてやめられたんですが、もう舞台は義経さんが鼓を源九郎狐にプレゼントしているあたりで、後は、喜び狐や荒法師さんたちのアクロバット、宙乗りと盛り上がるシーンばっかりなので、もうあおいでいただいても結構ですわよ、ってな感じでした。自分の出す音に鈍感な人って大嫌い。何かものを置いたりするときも「ドンっ」って音を立てる人ヤです。も〜そのオバサンもきっと鈍感そうだったから(途中で、たるんだ背中出してバリボリ掻きむしってて、その音もいやだった…)、きっと私の観劇を台無しにしたとも気付かず、「面白かったね〜」とか言いながら名古屋に帰っていったことでしょう。松竹も歌舞伎で儲けてるんだったら空調くらいちゃんとせ〜よ!と言いたい。
 というわけで、観劇記というより、ほぼ「隣のオバサンとの思い出」みたいになってて、お芝居おわってからもかなり落ち込んでしまいました…。七月の歌舞伎観劇は鬼門だわ。
 源九郎狐がお山へ帰って行くところはやっぱりHappyいっぱいで、よほど裏方さんを信頼しているのか、それとも舞台に落ちて死ぬなら本望、という気でか、ハラハラさせるほどの動きようでした(かむろさんもワイヤーがギコギコなって、ハラハラドキドキと書いてらっしゃいましたね)。そして今回観ても、新橋で観たときの「ちょっとそのセリフの言い方どうなん!?」っていうのがなくて、狐語のオモシロさがあってよかった。人間の本物忠信と源九郎狐との対比もきっちりあって、源九郎狐は静にかくれて鼠とか捕まえておやつに食べてそうな不気味な感じもしました。狐の化身ってちょっとコワイ。

 なんだか変な感想になってすみません。七月の観劇はこれが最後。次は九月を楽しみにします!


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