見世もの考 [世間のコト]
ボクシングの亀田選手の世界タイトル戦の判定が公平でない、というようなニュースが世間の感心を集めているそうだ。極力あの亀田ファミリーが出ている映像を見ないように避けている私でさえ、マスコミで紹介される大まかなストーリーは知っている。
何故見ないようにしているかというと、亀田ファミリーとその周囲の人達は話題になりそうなコトを提供してマスコミを利用している風に見えるけれども、実はその数十倍の悪意でマスコミに利用されているような気がするからだ。もともとキワモノ的扱いで紹介されていたし、大切に扱われて小綺麗な子どもばかりの昨今、珍しい原始的な容貌で(「じゃりんこチエ」の登場人物のようでもあり、「はじめ人間ギャートルズ」に出て来るドテチンの末裔のようでもある)、それが家族で作り出す平成っぽくない粗野なストーリーが「見世もの」としてTVの世界で珍重されているだけだと思う。年齢は19歳とのことだが、言動はほぼ小学5年生程度に見え、それを何度もTVで放映するということは、「ほら、こんなアホがいてまっせ」と世間に公表しているということで、勝ち続けたら、マスコミはますます持ち上げて増長させるだろうし、負けてどうにもならなくなったら、その広言を嘲笑し何か事件でもおこそうものなら、これでもかと非難し大げさに憂えてみせる姿が目に浮かぶ。
「新聞や演劇は、かしこ(=賢い人)が作ってアホが見る。相撲やボクシングはアホがやるのをかしこが見るんや」と言っていた人がいた。だからどうした、と思われるかもしれないが、多少のひっかかりは感じるところである。
日曜の朝に「サンデージャポン」という番組があって、一時はよく見ていたのだが、結局日本に多数生息する二流のインテリに向けて、キワモノ的人生を歩む、またはそれを切り売りするヒトをTVという皿にのせて供するという悪趣味さが鼻について見なくなってしまった。ホストやホステスを追うドキュメントや、風俗店で働く女性、ニューハーフの男性のドキュメント番組等々も、こんな生き方もあるという多様性を紹介したり、様々な問題点を問いかける、というより、単に見世もの的な紹介に終始していて、興味本位に消費される娯楽なのである。
二流インテリとは、そこそこの大学を出て、そこそこの知識はあり、大企業のサラリーマンで役員には出世しないけれど部長になれるくらいの知性はもっているが倫理観の欠如したヒトとその予備軍、そこそこの大学を出てそこそこセンスがよく文化を理解できる知性をもつが専業主婦として人生をまっとうしていく女性など、かと思う。その下になるといわゆる下流社会の人間になるだろうし(私は下流社会と二流の狭間くらいに位置していると思う)、その上になれば、自ら何かを作るか決定する立場にあるだろうから、批判にさらされ批評される立場のヒトになろうかと思う。その二流インテリの自己実現しない怨嗟と平和な毎日への退屈(ただ生きているだけ?)の蓄積を「見世もの」を通してさらに見せられているようでつらいのである。
お見それしました! [世間のコト]
私の母(60代も半ばにさしかかっている専業主婦)は、今、知られているヨン様ファンのような感じで、内野聖陽さんという俳優に入れあげている。といっても、一人で「デパート」以外のところへは行けないような箱入りの専業主婦をずっとしていたので、遠く岡山の地から日生劇場の「ベガーズ・オペラ」に行きたいな〜と思っているだけで、ヨン様来日に空港でカメラもって待ち伏せするような行動力はないのである。
そもそものなれそめは、NHK時代劇の「蝉しぐれ」がスゴクいい、と聞いたのでDVDBOXをプレゼントしたら、それにすっかりハマってしまい、主役のウッチー(内野聖陽氏)に惚れてしまったのである。そこから明けても暮れても暗記するほどに繰り返し観て、前は見る度に涙していた悲しい場面も、もう涙もでないほどだそうだ。
今年の正月は昔に出た「黒い家」というホラー映画をウッチー見たさに視聴し、二晩連続でうなされて「いいかげんにせい!」と父に怒られていた。「エースをねらえ!」はどう考えても楽しめそうもないだろうし「不機嫌なジーン」は、見ていたら父に「クダランッ!」と馬鹿にされたそうである。「秘太刀馬の骨」は「蝉しぐれ」の役とあまりに違って好きになれなかったようだ。
母はもともとTVをあんまりみない方だし、芸能人を好きになるのは若い時の石原裕次郎(!)以来のようで、情報収集能力もあまりない。数少ない新聞や雑誌のインタビュー記事を繰り返し読んで(病院の待合室などで読んでいるらしい…)毎土曜日に「何かウッチーの情報ない〜?」と電話してくる。チョット可哀想で、何か新しいソフトがないものか、とネットで探していたら、蜷川幸雄演出のシェイクスピアの舞台のDVDBOXの中の一つにほぼ主役で出ていることがわかったのでアマゾンから送ってみた。「ペリクリーズ」である。
舞台など昔の藤山寛美の松竹新喜劇をTVで見ていたくらいのヒトだから、あまり面白くないかもしれないな〜、でも「エースをねらえ!」よりはマシやろな、くらいの気持ちだったのだが、次の土曜日に、嬉々とした声で電話がかかってきた。「もう、すっごくイイワ!!どんなもんかと思ってみてたんやけど、ものすごい熱演でまわりの役者さんたちもすっごくよくて、見終わったあと、パパ(=父です)と二人でTVに向かって拍手してん!」とのこと。「あれみたら、『蝉しぐれ』なんかもの足りひんわ〜。「ベガーズ・オペラ」に行ったらよかった〜」と大絶賛であった。蜷川シェイクスピアはわからんかもな、と思っていてスンマセン、お見それしました!って感じです。
母は来年のウッチー主役大河ドラマ「風林火山」完全視聴のために、「日曜夜八時はTV」の習慣を今からつけるべく「つまらん!」と文句を言いながら「功名が辻」を毎週見ている。
きっとそのうち、東京に遠征にいくような気がする…。
大阪サーキットコレクションに行って来たよ。 [世間のコト]
チケットをもらったので、行ってみました。
大阪ライフスタイルコレクションという
2週間のイベントの中のひとつ、「大阪サーキットコレクション」。
一枚のチケットで3カ所の夜の遊び場(?)でのファッションショーを巡るイベント。
ファッション専門学校の学生さんや若いコが中心の客層に
いかにもギョーカイっぽいオヤジや、
協賛した関係で紛れ込んだ背広系オヤジなどに混じって
普段の夜はおウチで読書の、真面目会社員の私も楽しんできました。
ショーをやる前提の会場でないため
見にくかったり見えなかったり、人もギュウギュウで大変だったけど。
特にカリギュラは全くショーが見えなくて残念!
GRAND CafeやUNDERLOUNGEのショーは
スンゴイカジュアルダウンで、
こんなもの着せて歩かせる意味があるのかな、
と思うようなフツーな感じのものもありました。
予備知識ナシに来てしまったので、春夏なのか秋冬コレクションなのかもわからなかった。
歳とサイズの関係で(…)買う事はないと思いますが
白黒ボーダーのタイツ、異素材組み合わせのアクセサリーが可愛いと思った。
モデルちゃんは、仲間由紀恵&ダウンローズの仲間さんのようなヘアスタイルが多かったです。
ジェシカも来ててちょっとオドロキ。他にもコケティッシュでかわいいコがいましたよ。
「かきおこ」って知ってた? [世間のコト]
あけましておめでとうございます。
ここ数年、盆と正月は岡山の両親の家に行っております。
今年は特に出かける事もなく、私が風邪だったせいもあって寝正月でございました。
ゆかりのない岡山の地も、何度も訪れていると目新しさも消え
マンネリな感じなのですが、それでもなにかしら発見がありまして…。
今年の岡山での「?」は「かきおこ」。何の事かわかります?
牡蠣が山ほど入ったお好み焼きのことです。
聞いてみたらナ〜ンダ、って感じですが、どうも広島文化が入ってきているもよう。
大阪では聞いた事ないワードだったので
(少なくとも私は。しばらくしたら全国区になるかもね)
今年最初のブログに記してみました。
おいしそうなので、今度作ってみます。
片山さつきさんって、結構好きです。 [世間のコト]
選挙前は特に好きも嫌いも感想を持たなかったのですが、小泉圧勝のニュースとともに、いろいろな記事やニュースで登場なさるのを見るにつけ、「あら、片山さんって、結構、アタシ好きかも!」と思っています。
愛読しているオヤジ雑誌(新潮や文春)は総スカンで、「私以外の新人議員はちゃんと教育してもらわなくっちゃ」とか、記者の質問に「朝から基本的な質問ばかり、もっと勉強したら」というようなイヤな感じの人のように書かれていますが、これって完全にオヤジの僻みではないでしょうか?だいたい、オヤジは仕事のキャリアを何年積もうと、女子社員=女の子扱いで、その意識が言葉の端々に出るのが非常に不愉快で、しかもそんなのに限って上司へのゴマすり以外に何の取り柄もなかったりして。しかもつらいのは、同じ女子社員も同じ意識で、人から指示されないと何にもできないようなコが、キャリアを積んだ女子社員と同じ待遇になってないと不満をもらしたりするんですよね〜。あと10年経ってから言ってください。しかし女同士はイガミあってもなんの得にもならないので、これは対オヤジで共同戦線をはって頑張らねばなりませんよ。
さて、片山さんのことでした。そう考えると、片山さんをトウのたったお嬢ちゃんと見ているヒトは、その言動がイヤミに感じ、今までのキャリアをちゃんと評価している人は、全然そう思わないと思います。週刊誌を読んでいて好印象だったのは、舛添さんと結婚しているときに、舛添さんが片山さんのお母さんに「(片山さんが)全然料理ができない」と愚痴ったら、「じゃあ、あなたはできるの?」と切れ返されたというエピソード。お母さんの仰る通り!!同じように勉強して研究して仕事しているのだから時間がないのは当たり前、自分ができないくせに(しかも自分の方がヒマだったのに)、何で相手にそこまで求めるかな〜?
とりあえず、しばらくウォッチャーと化します。魑魅魍魎のうごめく官僚の世界にドップリだったから大丈夫だと思うけど、田中眞紀子さんみたいにならないように、応援してます。
サミュエル・ウルマンの「青春」が嫌いだ・2 [世間のコト]
最近よく思うんだけれども、子どもや若い人より、大人の方が繊細で感動しやすいと思う。いろいろ経験している分、人の喜び、悲しみや苦しみがよくわかる。世の中が善と悪で割り切れない、誰にも善の部分と悪の部分を持っている、正しいからといって多くの人に支持されるとは限らないし、努力して報われるヒトもいるだろうけれど報われないヒトもいる、とわかる。生きて行くには、何かを選択した分、あきらめないといけないことがあったり、その決断が正しかったか後で悩んだり、いろいろ大人の気持ちは複雑なのです。
TVの中で「夢をあきらめないで」みたいなフレーズを時々聞くけれども、そーゆー時の夢というのは「ブロードウェーの舞台に立ちたい」とか「バンドを成功させて、メジャーになりたい」「アイドルになりたい」「女優(または俳優)になりたい」といったようなタレントさんになりたい系の夢が多いように思う。
私の好きなイエロー・モンキーも「死んだら新聞に載るようなロック・スターに」と歌っていて、同じように夢をもってメジャーになったわけで(でも吉井さんの若い時の夢は、資生堂のCMに起用されて、なんなら自分が女優さんとキャンペーンに出たり、ベストテンやヒットスタジオにも毎週登場、みたいな、実力あるロック・グループだけど人気はジャニーズ、みたいな感じだったのではないか、などと想像してしまうが、それはまた別の話。)、そーゆー夢を追うのもいいと思うけれども、例えば、大学を卒業して、就職活動をしていて、とある会社に就職が決まった、営業に配属された、自社製品をよく理解し、クライアントの要求(潜在的含む)に合致した提案をして売り上げをあげていくのが夢だ、とか、品質管理部門に配属され、数値目標を持って不良率を下げる仕事に誇りをもっている、とか、スーパーの売り場担当で、見やすい、取りやすい配置、買い物が楽しくなるような情報POPを作ったり工夫をこらし、品切れや過剰在庫がないよう、天気や地域情報も気にして働いていて充実している、というような市井の人々に、より共感する(キライだけれど「プロジェクトX」が人気なのはそーゆーことかも)。
高校や大学で青春を謳歌している若者どもは、私達のようなサラリーマン(サラリーパーソン?)をバカにするけれども(嗚呼、私もかつてはそうだった。毎日定時に出社してデスクワークなんて無理!と思っていた)、ひとくくりにサラリーマンといっても、本当に様々な仕事があるし、「せまじきものは宮仕え」と思う事も多々あるけれども、たまには仕事で面白かったり、仕事でないと会えない人(有名人とかではなく、面白い仕事をしているヒトだよ)に会えたり仕事を通してものを考えるようになったり(男性は、会社組織にどっぷりはまり過ぎて、社会との善悪の価値がずれて不正を働くひともいますね〜)そんなにバカにするもんでもないよ。まぁ、二日に一度は「会社を辞めたい!」と叫んでいる私が言うのもナンですけどね。
ただ仕事をしていて、人の気持ちがわかると、新製品のモニタリングで「どう?」とか聞かれると、つい「いいんじゃない?」などと、いい加減なことを言ってしまう。イカン、これも仕事だ!と思って「色がかわいくない、ネーミングはそれ、どうよ?私なら買わない」などと言ってしまうと、同じ会社にいるものどうし気まずい感じになるわいな。そんな時には何のしがらみもない女子高生の忌憚のない意見がありがたいですな。
経験してきたことは、記憶喪失にでもならない限り消せないものだと思うし、そのひとつひとつが自分を形成しているものだから、「いつまでも青春だ!」と言っている人より「年をとるって素敵なことよ」と言っているひとの方が、人生を肯定しているように私は感じる。若い時には若い時なりのよいことやその時にしか感じられない思いもあるし、早く走れなくなったり、食餌制限しなくてはならなくなってから、また違った目線でものを感じられたりすることもあるしね。
マッチョを期待されるって大変 [世間のコト]
今日の夜、休日出勤の帰り、乗り換え駅で、スゴク混んでたんですが(イベントか何かあったのかな?)、のろのろ乗り換え口を進んでいたら、「なんやオマエ!!!ちんたら歩きやがってコラッ!え〜わかってんのんか〜!」と怒鳴り声。私の横を歩いていたカップルのあんちゃんの方にサラリーマン風のオトコが怒鳴りはじめた。足を踏んだとかどこかに当たったという感じじゃなくて、思わぬ時間帯に混雑していて、人の列がなかなかすすまなくてイライラしていたのかな、って感じでした。
怒鳴った主は20代後半くらいのチビで小太りの、ちょっと前のキムタク風茶髪。怒鳴られた方はカジカジ風な学生さんカップルって感じで「スミマセン」なんて謝ってことなきを得ていたが、もしワタシが彼女なら「なんやと、コラァ!やるんかぁ〜」ぐらいかまして、なんなら、一、二発お見舞いしてやって欲しいと思った。でもまぁ自分が怪我するのもイヤだけど、相手に怪我させるのも後が大変そうだし、駅員さんに見つかって警察沙汰になってもうっとおしいし、やっぱり「スミマセン」って謝っとくのが一番無難なのかな〜。
女だからという理由で、気働きや、会社のオッサンのような何の義理もないヤツにお茶や雑用の奉仕を期待されるのはうっとおしいが、男だからってマッチョであることを期待されるのも大変ですよね。
選挙面白いっスね! [世間のコト]
郵政民営化法案が骨抜きにされた経緯、反対派議員の物言いに苦々しい思いをしており、参議院で否決されたときには、あ〜あ〜しょーもな〜、と萎えていたのだが、その後の解散、郵政反対派議員の非公認、刺客作戦等々、俄然オモシロイ!と、久しぶりに一生懸命新聞を読んでおります。
小泉政権の支持率が各メディアの調査によると上がったようだし、ワイドショーなどでも選挙区ごとの人間模様をクローズアップして楽しんでいるし、大多数の人が面白がっているみたいです。ただ、民営化反対にニガニガしく思い、今回の騒動を面白がっているのは、私のような既得権益に無縁で、どんな圧力団体にも属していない、首都圏のサラリーマン=税金だけキッチリとられて、何のサポートもしてもらえない層ばかりのような気がする。いざ、選挙がはじまって、地方の選挙区に帰ってみると、おらが村の先生、この道路を作ってくれた、鉄道を作ってくれた、病院、補助金etc.と従来通りの考え方で選挙がすすみそうな気がする…。
オトコって… [世間のコト]
個人でプラネタリウムの投影機(というのでしょうか?)メガスターとかいうギネスにも登録された機械を作った大平さんというヒト(オトコ・35歳)がTVで紹介されていた。自宅二階の7畳の研究室(?実験室?)は、見事に夢多き少年の憧れの部屋のように所狭しといろ〜んな道具や薬品などがつめこまれて、1階の洋風ソファーでヨークシャーテリア(リボンつき)をなでながら穏やかに語るご両親は「上で、何かしてるのは知ってましたが、まさか(ギネスにのるような)こんなものを作っているとは…」とおっしゃっていたが、人ごとながら「爆弾作ってなくてヨカッタネ」「よそん家のお嬢ちゃんを軟禁してなくてよかったね」という言葉が浮かびました。
一つのことにず〜っと熱中したりつきつめたり、っていうのは男の子に多い習性のような気がする。昆虫集めたり、パソコン作ったり。そのテーマが常識と相容れるものなら良いのだけど、たま〜につかまってニュースになってる下着泥棒パンツ二千枚とか、「人を殺してみたかった」→そんな実験しないでよ!とか、犯罪になる案件もチラホラ。男の子育てるのって難しそう〜。ノーベル賞か犯罪者か?って。
中学生時分、「女の子はいつも群れていて、トイレも友達とつるまないと行けない」なんて言われていたけど、実際群れたがるのはオトコの方で、すぐグループを作りたがる。権力争いの結果、勝ったものは偉そうにし、負けたものは自分のグループのリーダーが他のグループに負けないよう補佐する。グループへの帰属意識が強く滅私奉公するわりに、裏切りもカンタンだったりする。会社にいる社員、契約社員、派遣の子たちを見ても、オンナの方が無所属的な生き方してるように見える。
どうして聞かないの? [世間のコト]
今日、図書館で本を物色していたら、両親と子どもが夏休みの宿題のための本を探していた。小柄な小学校4年生くらいの男の子だったけど、志賀直哉とか夏目漱石という名前が会話の中にチラホラ出て来たので中学生くらいなのかもしれない。いくつかのタイトルの小説を探しているようなのだが、その手の名作本はだいたい全集に入っているので、「○○全集」という本の背表紙からは掲載作品が分かりにくく、探しているタイトル全てが入っている本がないようで、探しあぐねていて「こりゃ、聞かなしゃーないな」と父親がポツンと言った。まるでそれが自分達家族の意にそわない不名誉なことのように。え〜、え〜、何で〜?作家名と小説のタイトルが判っているなら、図書館員に聞けばスグ探してくれるし、この図書館になくても近隣の図書館の蔵書を検索して取り寄せてくれるのに〜。ど〜して聞かないの?
少し前、出張先のビジネスホテルでセルフサービスの朝食を食べていたら、夏休みで遊びに来たカップルが近くに座った。男の子も女の子もそれなりのルックスのお似合いのカップルだったのだが、早朝でぼんやりしていたのか、女の子がオレンジジュースの紙コップをひっくり返し、自分のTシャツとテーブルと床を汚してしまった。男の子の方は「あ〜あ〜、早く、ここの人に言ってこいよ」と言ったきり知らん顔で、もくもくと朝食を食べはじめた。女の子の方は悲しそうな顔をして食堂を出ていく。サッサと食べ終わった男の子は、他の友人も一緒らしく、別のテーブルに移って談笑している。そのうち、服を着替えた女の子が戻ってきて「コイツ、もー、殺したいわ」などと彼氏に言われながらも、合流してやはり別のスペースで話している。かくして私の目の前にはオレンジジュースの水たまりだけが残された。どうして、「こぼしてしまったので片付けてください」という一言が言えないのだろう??いくらビジネスとはいえ、床にジュースこぼしたくらいで追加料金にはならないだろうし、これから遊びに行く、という楽しい雰囲気が興醒めになってしまったではないか?
買物に出てお店に入り「いらっしゃいませ」といわれたら「こんにちは」と挨拶することにしている。それで「何かお探しですか?」と聞かれたら「通勤用のスカートを探している」「出張に着て行くスーツを探している」「歩きやすい靴」「手持ちの服に合わせるブラウス」というようにその時の目的を話す。漠然と「次のシーズンに何かいいものがあったら買おうと思って」買物に出ることもある。店員さんに相談すると、このシーズンの品揃えの特徴を聞いたり、サイズを出してもらったり、店頭には出ていないがストックヤードから持ってきてくれたり何かと便利である。ピンとくるものがなかったら、「他の店も見てから決めたい」といって、別のショップに行く。でも人によると「服を見に行って店員についてこられると、ゆっくり見られずにイライラする」という人がいる。どーして店員さんに聞かないの?






