海老蔵さんに、親になって欲しいような嫌なような…/特別舞踊公演二回目! [海老蔵礼賛出張所]
坂東玉三郎 特別舞踊公演
尾上菊之助
市川海老蔵
平成二十年二月五日〜二十六日
二月十五日金曜日、6時開演にすべり込み。出先から直帰だったので10分ほど時間短縮でき、なんとか間に合いました。平日でも会社を休まずに観劇できると助かります〜。「押戻し」の舞台写真が出ていたので購入。「連獅子」は右近さんのだけあって海老蔵さんはナシ(私は明日が最後なのに出ないのかなぁ)。席は、一階の前から三分の一くらいのド真ん中です!スッゴクいい席!見やすい!
「連獅子」です。お美しいです。美しすぎます。なんか「親」の感じしないのよねぇ。右近さんも踊りに定評がある人らしく(番附の受け売り)きちんと一生懸命踊ってらっしゃって、その危なげのないところが欠点なのかと思ってしまいます。なんか、壱太郎さんで観た時の方が感動したな。「紅葉狩」の山神は感心したけれど、子獅子は欠点があってハラハラする方が好きだなぁ。右近さんは白塗りにすると、池上季実子さんみたいでした。
今日は海老蔵さんの細かな表情まで見えて、海老蔵さんが親の顔になると、「ちょっとヤダ!」と拒否反応がでちゃいました。早く結婚して跡継ぎをつくれ!とか言っときながら複雑なファン心理ですね。
で、海老蔵さん、表情つくり過ぎでないかい、とも感じました。谷に落とされた子獅子がいつまでたっても戻って来ないことに、超心配そう。谷から駆け上がってきたらすごくうれしそうだし。自分の子どもだけが心配な獅子って感じです。今はやりのモンスターペアレントか。百獣の王なのだから、その王国を維持する為に常に注意を払ってないといけないし、もし自分の子どもにその器量がなければ育てぬ、跡は継がせぬ覚悟なわけですのに(新之助ちゃんが「勧進帳」の前日に家出して、このまま帰ってこなかったら歌舞伎をやめさせ自分も進退伺い云々と覚悟した團十郎さんみたいじゃない〜?海老蔵さんはハラハラさせてばかりでハラハラしてないんだよ〜)。親の情とともに、もし自分の息子にその器量がなかったら切り捨てねばならぬ、というつらい決心をした王としての孤独を感じたいです。
…ちょっと話しは脱線しますが、私ったら踊りを習ったこともないし回数観ているわけでもないし、自ら「踊りわからず」と言っているわりに、いつも言いたい放題で、唄の詞も全て理解していないのに、自分でストーリーや背景を追加して楽しんだりけなしたり。で、今日は松竹座での観劇だったので、ご近所はほぼ大阪のおばさん。自分の感じたことを声に出さねばすまない人達ばっかり。あ〜〜、同類だっ!何故か自分の感じたことに自信満々なの。根拠のない自信。本音を出さない京都人や地方の人が多い東京人なら、ちゃんと空気読んで話しそうですが、江戸っ子を自負する人やとにかく図々しい大阪人は自分の感じ方が一番で、しかもそれを周りに発表するのに躊躇ないのね!って思いました。も〜スミマセン。とんちんかんな発言も鷹揚のご見物をお願い致しまっす。
というわけで、前半は親だけど王でない海老蔵さんに物足りない。だけれど、後ジテでは、登場から圧倒的存在感のカリスマ王で登場。油ののりきった精神も肉体も全戦全勝のローマ軍の皇帝のようです(なんじゃ、このたとえ?)。動きにスピード感やキレがあるうえ、王の風格も漂ってる(結局私ったら、隈取っている海老蔵さんが好きなだけなのかしら?)。こんなお父さんの息子になったら、劣等感でひきこもるかグレてヤク中になってしまいそう…。毛振りも悠然と、でも力強く品格もあって、ああ、さすがだなぁ〜って感じました。親であり王であり。とても感動いたしました!
間狂言は竹三郎さんと薪車さんです。三階で観た時は薪車さんに気付かず、後で番附みてびっくり。お師匠さんといい感じで演じられてて素晴らしいです。でも薪車さんて背も高いしお顔も素敵だし真面目にお稽古なさっているようですけど、何か色気が足りないです。三津五郎さんや勘三郎さんってお顔は地味だけど、なんだか色気があるのね。薪車さんにはそれが足りな〜い。役者さんにはマスオさんを求めていないので、もうちょっと危険な香りをふりかけていただきたい。ちょっと新田純一にも似てる。かわいいけど売れない、じゃ寂しいからね!
続いて「京鹿子娘二人道成寺」です。まわりのみなさんは口々に感想を呟かれてます(るせーよっ!)。まぁ菊ちゃんが可愛いってことですが。きいたか坊主が菊ちゃんの美しさに感心しているのに、まるで自分が美人だと褒められたような客席の反応が面白いです。
前回は玉三郎さんは「恨みの化身」と書きましたが、恨みだけでなく「哀しみの化身」でもありましたね。純真無垢な少女担当の菊ちゃんと、「どうしてこうなってしまったの!」という心の叫びを内に秘めている玉三郎さん。玉三郎さんはとても楽しそうに演じて踊ってらっしゃるようにもみえました。充実してらっしゃるのでしょうね。
鐘入りする前の菊之助ちゃんは、無垢ではなく、えも言われぬ表情で思春期に自殺を図る女の子のようにも見えました。
で、鐘があがったら、ハイ、化け物出現です(ヒドイ呼び名。なんて呼べばいいのでしょう〜)。まいまいさんのご指摘がありましたので、目を凝らして観ましたが、わかりません!スッポンから第二の化け物が…。ここで、一階席だったからか、背の高さの差がわかり、鐘から出てこられたのは玉三郎さんのようでした〜。スミマセン〜。玉三郎さんの隈は四角ばっていてスッゴイ変顔、菊之助さんのは丸みを帯びて犬みたいです。
ここから海老蔵@ドラエモンが花道から登場なので、化け物姉妹ばかり観ていられないので、海老蔵さんに集中!です。も〜海老蔵さん、あんないでたちで格好いいなんて信じられません!立派です。そして目力がすごいです。もちろんまわりのオバチャンたちも口々に感嘆してます。唸りながら見得を切るので、三人とも怪獣のよう。一枚だけ押戻しの舞台写真が出ていたので買ったのですが、もう三人、えらいことになっております。玉三郎さんがこんな姿なさるとは!!
やっぱり渾身で拍手して帰ってきました!あ〜、ホント楽しかったです!!
色っぽすぎる二人道成寺。夢の三人顔合わせは…!?/特別舞踊公演松竹座 [海老蔵礼賛出張所]
坂東玉三郎 特別舞踊公演
尾上菊之助
市川海老蔵
平成二十年二月五日〜二十六日
ちょうど開演して一週間の二月十一日月曜日、祝日に行ってきました。おとといの雪と違って、とってもいいお天気。二時開演なので、ゆっくり洗濯してお掃除してから出かけます。踊りわからずのtabuですから、一応手持ちの歌舞伎関連書籍のあらすじなどは繰って参戦。今日は三等席。舞台写真は「道成寺」だけで、「連獅子」はナシ。番附は後半も変わらないそうなので買ってきました。
まずは「連獅子」。海老蔵さんと右近さんって、親子というより兄弟みたい。「兄弟獅子」だわ。二人とも谷底へ落ちな!って感じかも。
右近さんは一生懸命やってらっしゃるけど、まだ十五歳だそうだし、谷底に落とされた前と後が一緒に見えました。海老蔵さんは、父親っぽくない!キレイだけど。團十郎さんみたいなどっしりと包容力も厳しさもある感じじゃない。体操のお兄さん的親獅子。
及第点は取れていると思うのだけど、親子のストーリーが感じられないと満点突き抜けて感動できないなぁ。別に本当の親子じゃなくてもできそうな気がするけどなぁ。海老蔵さんは自分のことばかりで人の面倒みるイメージないから先入観でそう思っちゃうのかなぁ。
でも連獅子オケは楽しかったです。生音の邦楽、すっごく楽しんできました。三味線の右から二人目の人がV6の岡田くんのNGみたいで胃がんを宣告されたような暗いお顔なんですがなかなか美形のおじさんでした(その隣は尾美としのりのNG)。また、望月朴清さんがもういらっしゃらないのが寂しかったです。
来週は一階なので、さらに食い入るように観てきます!
そして、「京鹿子娘二人道成寺」(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)です。もう、玉三郎さんはスゴイです。あの美しさと表現力。生で観られてうれしいです。
道行、最初は菊之助さんだけです。お雛様みたいに清楚で可憐なカワイイ菊ちゃん。扇子をくるくるまわしていると、ぴったりシンクロした動きで扇子をまわしながら、玉三郎さんがすっぽんからせりあがってきます。もう、お美しいったらありゃしない。そして貫禄。
問答とかはまた菊ちゃん一人で、紅白の幕が上がるとお二人です。はじめは、シンクロナイズドスイミングみたいに、本当に綺麗な二人が振りを合わせて踊っているのが綺麗でワクワクしながら拝見していたんですが、観ているうちに、清姫の一途な愛の化身を菊之助ちゃんが、恨みの化身を玉三郎さんが演じていることがわかります。「鐘見」の型の玉三郎さんの目の怖さはスゴかったです…。金属の鐘なら玉三郎アイビームで溶けてたと思います。舞台のはハリボテだから大丈夫でしたけど。
二人の引き抜きも迫力ありました。赤い着物も浅葱の着物も、お二人ともとってもよくお似合い。毬唄のところは、毬をついてるように踊るのがとっても可愛いです。でも、お綺麗な二人がくっついて踊っているのは、かなり色っぽいというか、歌舞伎のエロス堪能ってとこでしょうか。未来に希望のない「一途な愛」と「恨み」が踊ってて、レズビアンのようにみえてホモセクシャルってどゆこと!?
花笠踊りは菊之助ちゃんお一人です。三階から見るとちょっとエノキの化け物みたい。で、手拭いの踊りははじめ玉三郎さん一人(ずる〜い、玉三郎さんのほうがいいとこ取った〜)。お美しく妖しいです。っていうかコワいです。恨みすぎ〜。美しくてもこんなに怖いなら、ちょっとおヘチャでも明るいコと付き合いたい、と私が男なら思ってしまいます(私なんか、あんなにしつこく怒ってるとか言っておきながら、さっきの連獅子でもうデレデレなのよ)。菊ちゃんも出てきて、ここで手拭い投げですね♪上から見てると、やっぱり前の席でないともらえそうにないなぁ。来週一等席なんですが、微妙に届かない感じだ…。
羯鼓(かっこ)の踊りはお二人。明るい黄色地に火焔太鼓の柄の衣裳が素敵。バチを持っての振り付けもカワイイです。鈴太鼓の踊りはまた菊ちゃん。今日は大向こうさんはお爺さん一人だったのだけど、ここで菊ちゃんに「大和屋」って掛けたんだよ〜!も〜!二人しか出てないのに間違うなよ〜(怒)!
そして鐘入り。♪思えば〜思えば〜恨めしや…♪です。菊ちゃんだけ入っていきます。「一途な愛」担当の菊ちゃんはコワい顔せずに、お人形さんのようにあどけない感じでずっと通されてますが、ものすごい長丁場の舞踊、体力ある〜!って驚きです。菊ちゃんも凄いです。
鱗四天でいろいろあって、鐘から出てきた菊ちゃんにびっくり〜!めっちゃ面白い顔になってます〜!富樫の時も思ったけど、メイク下手!?ちょっと噴きそうになりました。紅葉狩の時みたいな鬼のいでたちなんですが、なんかギャグマンガの怪獣みたい…。で、同じく鬼になった玉三郎さんも登場(っていうか、鬼になったら原型をとどめてないのでどっちがどっちかわからなくなる〜ヘン顔の方が菊之助ちゃんか!)
そこに海老蔵さん演ずる左馬五郎が竹をもって押戻です。海老蔵さんもこの世の物とは思えない、不思議なキャラクターになってます。ありえない髪型に大きな金のビーズつきの真っ赤な衣裳。舞台写真、出たら買いたい…。台詞ちゃんとあって、荒事です。せっかくのお美しい三人が顔を揃えた舞台なのに、玉三郎さんと菊之助さんは怪獣になってるし、海老蔵さんは和風のドラエモンみたいだし、「何で!?」って感じで笑っちゃいました。わざとか?
でも、幕切れの絵は迫力と面白さがあってすごくよかったです。力いっぱい拍手してきましたよ!
…それで、踊りわからずなのにとっても楽しめたのでうれしくなって、本屋さん冷やかしたあと、楽屋口に行ってみたら、ちょ〜ど海老蔵さんが出て来られてお目にかかれました。オリラジの藤森くんみたいなメガネかけられてました。スッゴイ格好いいブーツ履いてて。ちょっとロッカーみたい。モノクロの細かい柄のスカーフとかしてたし(ヴィトン?メンズ館で買ったのか!?)。今日はペンを持ってなかったのでサインはナシですがなんだかうれしかったです〜!
<追記>
まいまいさんのご指摘にあるように、鐘から出てきた鬼女は背の高さと舞台写真で観ると、玉三郎さんでした!失礼いたしました〜。玉三郎さんがこんなメイクなさるなんてオモシロすぎです!
海老蔵贔屓の心に残る出ずっぱり公演/初座頭新橋演舞場 [海老蔵礼賛出張所]
新橋演舞場初春花形歌舞伎<成田山開基1070年記念>
通し狂言 雷神不動北山櫻
一月十九日夜の部
出張にからめてチケットを取り、行って参りました。二回目です。口上の説明で、「殺し殺され、諭し諭され」と海老蔵丈も仰ってましたが、主要キャストが全部海老蔵さんなので、普段の歌舞伎の時みたいに「あ〜この役、海老蔵さんならよかったのになぁ〜」などと思うヒマもありません。白塗り麻呂からオヤジ役、悪イケメン、坊さん、不動さん(!)といろ〜んな海老様の格好良さを堪能でき、かつ成田屋さんの荒事を通し狂言で満喫できるという成田屋贔屓には文句のつけようもない面白い舞台です。
通し狂言は殆ど観たことがなくて、以前に歌舞伎座で「先代萩」(玉三郎さん、仁左衛門さん、團十郎さんで、当時新之助の海老蔵さんは床下で男之助)を観たくらい。その時は、それぞれの幕がお芝居として独立していて「通し」とか言いながら幕ごとに世界観が変わってて辻褄があわなかったりして余り通し狂言の意味がなかったなぁと思ったのですが、今回の「雷神不動北山櫻」はそれがきちんと作ってあって、幕それぞれも面白いし、きちんとストーリィとして繋がっていて、一つのお芝居としての面白さがありました。
ただ、荒事ベースなので、あんまり話が複雑ではないのですよね。いいこぶってるけど実は極悪な早雲王子くらいで。欲してるけど突き放す、愛してるけど裏切る的な人間の弱さと哀しさの近松さんと対極(さっき、海老蔵休演の7月松竹座を思い出して、つい涙目になって怒ってたので近松の話題がでました)?なので、次の海老蔵企画は複雑系(源氏物語ではなく、与三郎や与兵衛系)でお願い致します。

無事写真入り筋書きと舞台写真をゲットし、新幹線にも余裕の終演時間で帰ってきました。次は二月の「連獅子」ですね。親の獅子を海老様ちゃんとできるんかいな。ネグレクトだったりして。で、子獅子がしっかりして親を諭したりしてね…。
初めての座頭、五役/ひと味違う大人の海老蔵 [海老蔵礼賛出張所]
新橋演舞場初春花形歌舞伎<成田山開基1070年記念>
通し狂言 雷神不動北山櫻
一月十二日昼の部
いや〜、半年ぶりに歌舞伎です。新橋は一年ちょっとぶり。お懐かしゅうございます。海老蔵さん、初の座頭ということで、今までより積極的にPRもなさっていて(雑誌やTVなど、襲名の時みたいですね♪)、五役なさるとかイリュージョンだとか情報も聞いて、期待が高まります〜。

雨で寒かったですが、劇場内は人でいっぱい。老嬢もたくさん来られてて、お婆さんも海老蔵さんが好きなんですね!いっしょですね!と心でエールを送っておりました。私も足腰が立つ間は歌舞伎を貪欲に楽しみたいです。

海老蔵さんのメッセージもあるというイヤホンガイドも借りました。わりとおとなしめで、「こんにちは」で始まるお話で(オメデトウじゃないのね)、真面目風ご挨拶でした。
團十郎さん、みっけ〜 [海老蔵礼賛出張所]
9連休の夏休みがあけてから、ずっと休み無しです。このまま10月まで行ってしまいそうでコワイ…。やってもやっても仕事が減らない〜背中のシュレッダーにかけないと!
と、休みボケも許されず、どっぷり仕事漬けの毎日ですが、先日おシゴトがらみのパーティーが、外国人特派員協会であって、ちょっと息抜き。パーティーも楽しく(主催者のおもてなしの気持ちが場の雰囲気を素晴らしくしますね〜)会場も珍しく、キョロキョロしていたら、壁に過去にここで記者会見をした方々の写真がズラリ。團十郎さん、みっけ〜。この写真は、白血病から復活された頃でしょうか?お隣が東国原知事なのが笑っちゃう。ハイ、私も愚痴ってないで、健康に感謝して頑張って働こうと思いました〜!

海老蔵不在を鑑賞に…七月松竹座は今日も雨ダス [海老蔵礼賛出張所]
大阪松竹座新築開場十周年記念 七月大歌舞伎
関西歌舞伎を愛する会 第十六回 七月二日〜二十六日
七月十四日 昼の部
海老蔵さんのバカバカバカ!十三日の「鳴神」終了後、楽屋のお風呂で転倒して足の裏を十五針縫う大怪我して休演なんだって〜!ヒドイ!酷すぎるぅ〜!海老蔵さん観たさに貧乏会社員が一等のチケット買ったのにぃ〜!舞台写真も海老蔵さんだけ出てないし。楽しみがないじゃんか〜松竹!
…悲しんでばかりいても仕方ないし、命に別状はなさそうなので、まぁこんなこともあるわな、長い役者人生ならば…とあきらめて劇場に向かいました。「十二夜」とか「研辰」みたいに海老蔵さんが出てない方が、気楽に観られて楽しいかもな、と思っていたら甘かった。海老蔵さんがいた舞台に海老蔵さんがいない!今日は「海老蔵さんがいない」というタイトルのお芝居を観に行ってしまいました。
「鳴神」は愛之助さんが代役です。昨日決まって今日本番とは可哀想過ぎます。そして、それを見せられるアタシもかわいそー!バージョンアップした海老蔵さんの鳴神を期待してたのに、なんか別のドキドキ(ハラハラ?)がある鳴神でした。孝太郎さん、白雲坊、黒雲坊頑張ってましたけど、平均点では喜べない体質になってしまったのじゃ。
しかも、三等、二等ときて、やっと一等席で、しかも上人様ハウスの前で上人様ウォッチに最適な場所だったのに。「アカン、こりゃ酷すぎる〜(狐忠信@海老蔵のイントネーションでお願いします)」観ているうちにどんどん気が滅入って虚しくなってしまったのでした。
今日は「橋弁慶」ちゃんと観ました。壱太郎くん、ちょっとアニメ声(グーグーガンモ、みたいな?)ですが、可愛らしい。三原順子に似てますが、品はあるかな。しっかり踊っています。
そして「義経千本桜」の代役は薪車さん。一幕と二幕で花道からはけるんですが、歩き方に重みがない。なんか、主役の歩き方じゃないと思った。二幕目は桃太郎みたいなかわいい拵えで格好は海老蔵さんと遜色無い(私からみたら海老蔵さんの方がずっといい)ですが図々しさがないというか、物足りません。
仁左衛門さんはとてもよかったです。海老蔵さん休演でこんなに気が揉めるのですから、仁左衛門さんが大病をなさったときのご贔屓さんの悲しみはどんなものだったろう、なんて感じました。
そう言えば、この日の安徳帝は、知盛をガン見していたので、あの血まみれ衣裳が怖くて(矢も刺さっているし)7日は泣いていたのかな。小さい子には確かにあの出で立ちはコワイわな。
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■七月十五日
さて、昨日はしょっぱなが「鳴神」で、あまりの海老蔵不在の喪失感で、気鬱になって昼で切り上げ、予約していた夜のチケットは返品させていただきました。どなたか仁左衛門贔屓さんが買っていただいてたらいいのですが…。浮いたお金で夏休みの旅行グッズなど買って気晴らししたりして、今日はいざいざ夜の部へ行って参りました〜。花横です〜。
「鳥辺山心中」からはじまり。初めの方の「座敷をぬけて忍び男にでも逢うていたか。」という半サマの問いにお染が「あい、このような男に逢うていました」といって、誂えた春着を見せるところが、何故か毎回イラっとくる。カマトトよのう。あと、お染の父、与兵衛(同じ名!)は、毎回感心しません。
そして「身替座禅」です。かわゆいっす、仁左衛門さん!「さかしゅうしてても所詮は女…」というような台詞があって、菊五郎さんで見たときはイラっときたのですが、仁左衛門さんがおっしゃると、普通に、カワイク聞けます。超キュート!仁左衛門さんがやると、好色な夫の浮気話ってだけじゃなく、ちゃんと奥様ともうまくやってて、モチロン奥様は旦那様がだ〜い好きで、って感じも伝わるので後味も悪くないです。奥様の玉ノ井、太郎冠者、千枝、小枝のバランスもよくって、とっても楽しめる一幕です。
いよいよ「女殺油地獄」です。結論から言うと、スッゴク楽しんできました!仁左衛門さん、よかったですぅ〜!仁左衛門さんファンからしたら、そんなのあったりめぇじゃん、てなもんでしょうが、昨日の落胆があったのでねぇ。
一幕、二幕は仁左衛門さんの圧勝ですね。じゃらけた感じ、本当に箸にも棒にもかかんない甘ったれな感じなのです。もうヨワヨワなの。一幕の最後、駄馬にびびったあと笑われながら帰って行くトコなんて、可愛くて情けなくて。二幕目も、油壺を担いでよろよろ戻ってくるところから頼りな気。海老蔵さんなんかその三倍でもゆうゆう担いで、ベンチプレスとかしそうだもん。家族に暴力ふるうところも、海老蔵さんはヘタクソ。仁左衛門さんの観てよくわかりました。本当に叩いたり蹴ったりしなくても、カタチがその動きのキモを捉えているから真実に見えるの。そして家を出ざるをえなくなって、出て行くとこも、はかな気で可哀想。海老蔵さんなんか、家を出されても新地で用心棒とかして生きて行けそうなしっかり感が…。江戸っ子のキッパリ感がアダだねぇ。
さて三幕。もちろん、お吉に脇差しで襲いかかるまでは仁左衛門さんに軍配。まぁ仁左衛門さんも初役の海老蔵さんに負かされるとは思ってないでしょうけど。でもでも、油ですってんころりん、三味線の不気味な音色とともにひっくり返るカタチは海老蔵さんがずっとキレイ!さすがの運動神経です。そしてやっぱり役の若さと実年齢とのシンクロ具合が海老蔵さん。仁左衛門さんも少年体型ですが、三十くらいには見えます(それもスゴイ)。
仁左衛門さんがお出になられているということで、孝太郎さんの緊張感もまた格別では?次回は約十日後の観劇なのですが(三列目中央なのよぉ〜〜〜)、海老蔵さんで観られるか、仁左衛門さんで観られるか、どっちでも楽しみぃ。今日お話した仁左衛門のファンの方はニザ様の体調を心配してらして、「与兵衛が観られるのはうれしいけど、体が心配」とおっしゃって、やんわり怒られてしまいました。不肖の弟子でスミマセン〜。仁左衛門さんまで休演にならないように(そしたら愛之助さんが大変なことに!?早変わり!?)頑張ってくださいませ!
七月変態的歌舞伎鑑賞で暑気払い〜美しい殺人者海老蔵 [海老蔵礼賛出張所]
大阪松竹座新築開場十周年記念 七月大歌舞伎
関西歌舞伎を愛する会 第十六回 七月二日〜二十六日
七月十日
仁左衛門さんと海老蔵さんの二枚目東西対決?新旧対決(ニザ様ゴメン!)?のせいか、なっかなか良い席が取れなくて、無理矢理平日に行ってしまいました。それでも昼の部は二等でやんす。今日はヘンな観劇日でお芝居はよかったのに、客席がスゴクうるさかったり、フラッシュたいて舞台写真撮ってるオバサンがいたり、速記記者のようにずっとメモとってる人がいたり、なんか自分とお芝居を観る感性が違う人がいっぱいいて困惑した一日でした。しんどくなって救急車で運ばれた人もいて、客席もタイヘン!
■昼の部
まずは「鳴神」から。ちゃ〜んと5分前に着席しております。二等の一番前。花道も見えるし、よい席です。海老蔵さんのお芝居になっていると先に書きましたが、ちょっとコントっぽくなっているトコが複数あって、それがイヤかも。「身替座禅」で仁左衛門さんがカワイクしてても全く気にならないんだけど、海老蔵さんはまだ早い!って感じかな。志村けんとコントに出たらいいんじゃない?私の好みは松ちゃんだけどね。
ぶっ返ってからは文句ありません!すごく好きです。チケット買い足します。今回はチケット、戻らないんですか?一等で観たいんです。二列目の中央で観たいんです!…というような気持ちです。やっぱり六方もめちゃくちゃ格好いいので、七列目の花横とかでもハート鷲掴み!だと思います。上人様に追われたいですね〜。
で、「橋弁慶」なのですが、なんか二階は無法地帯で、大声で喋るオバハングループが上手と下手にいて、その影響でか(あら、お喋りしながら観てもいいのね、歌舞伎の大人の観劇法かしら?みたいな)小声で追従するグループ多数で、一体どうなるのじゃ、松竹座!!と思っていたら、デジカメ構えた富士真奈美似のオバサンがフラッシュ付けて舞台写真撮りだして(愛之助ファンか〜!)、「エエ〜!」ってもう、舞台観るどころじゃなくて。はじめはスルーされてたんだけど、後半に撮り出したときに松竹のお姉さんがカメラ取り上げて一件落着(もっと早く気付けよ!)。そしたら二階席の前の方で皆さん席を立って移動していく人多数。なんじゃろか?と思っていたら、お客さんが過呼吸かなにかで運ばれてたみたい。チラっとみたら細っそりして若くて綺麗な人だったみたいで(愛之助ファンか〜!)、せっかく観劇に来られたのに気の毒でした(キレイな人に弱い)。で、結局舞台を観るどころではありませんでした!
そして「義経千本桜」です。今日観ていて思ったんですが、海老蔵さんはずっと哀しい顔で、憂いの美男子(かなりツボです。オペラグラスをお忘れなく!)。仁左衛門さんはもう傷だらけで、最期は碇を持ち上げて自害。ドS向け芝居です。イケメン仁左衛門&海老蔵をいじめぬく!特に仁左衛門さんの青い隈に血の赤がとてもキレイで、やっぱり素敵〜〜!自分の胸に刺さった矢を抜いて、血をなめるとこ、安徳天皇(今日は台詞がいっぱいあってビックリ)に諭されて、海に身を投げるところ、悲壮感と壮絶な美しさで惚れ直しました。海老蔵さんもいつかやるかな。キレイな男が悲しいがったり痛がったりするのが愉しいドS心が満たされます。
■夜の部
なんか、梅雨もまだ開けていないのに、浴衣のお嬢さん発見。今回は素敵な着物姿の方が多数いらっしゃったので、余計にヤな感じでございましたよ。
「鳥辺山心中」ではじまり。前の方の花道横なので快適〜と思ったのも束の間、お隣さんが愛之助ファンなのか、ずっとメモ取りながら観てて、ずっと動いているので気が散る。静かにお芝居観る人と隣あいたい。出て来る役者の名前をつぶやかずにはおれない人、それが誰の息子、または兄弟などの血縁関係をつぶやかずにおれない人、イヤホンガイドを思いっきり音モレさせている人、コンビニの袋のガサゴソに無頓着な人、チラシで扇いだりカバンガサゴソしたりずっと動いていないと気が済まない人…。
愛之助さんは今回五役なんですね。大変そう。でも、ファンの人もいっぱい来られているみたいだし、きっとスゴク期待されてるってことだと思うし、頑張って欲しい。でも、今回の鳥辺山、薪車さんの半サマで観たかったかも!!薪車さんも頑張ってね!
仁左衛門さんの「身替座禅」。スゴク面白かった!一階だったので、仁左衛門さんの可愛い表情がいっぱい観られて楽し〜。客席も喜んでました。歌六さんの声は、ちょっと優しくなってて、前に観た方がヨカッタな。
浮気して帰って来た時の仁左衛門さんがとても良くて、ぜひぜひ海老蔵さんにもこの役をやっていただきたいと思いました!客席のワタシ含めオバサン達のハートをキュキュッと掴んでいただきたい。「鳴神」よりもある意味大人なオハナシですもんね。海老蔵さんも結婚したらできるかな〜今は無理かな〜。
ハイ、やっとここまできました「女殺油地獄」です。花道横でよかったぁ〜。キレイな脚を存分に鑑賞してきました。一幕二幕は難もあるかもしれないけれど、与兵衛の心の弱さ(番付には「心が優しくてピュアなのでは」なんて海老蔵さんは言ってたけど、私に言わせればグズグズに心が弱いヤツ)が表現されてました。すンごくカワイイっす。こーゆー男の子いるよね。怠け者で自尊心だけ強くて、でもホンっとに女の子が好きなキレイな顔だからついついチヤホヤされてしまうという…。
私の人生(?)はマッタク踏み外さない道を行っているので(何も事件が起こらない人生です。ひったくりや万引きのような罪さえ身近にあったことがない)踏み外す与兵衛とお吉の二人、幕が閉じたあとの世界では犯罪者の家族になる河内屋の人々、被害者の家族になる豊嶋屋の人々、とても興味深いものがあります。三幕は圧巻です。殺人者と二人っきりの不気味さ、気持ちワルイ〜!与兵衛の気持ちの移り変わり、最初の一刀のあとの必死で夢中な時間、客席も固唾をのんで観ていました!油にまみれて逃げ転びながらお吉の人生はだんだんと閉じられて行く…。ラストの花道を逃げて行く弱い男・与兵衛、さすが成田屋、めいっぱい盛り上げました。
松竹座の七月大歌舞伎は、こうして振り返るとナカナカ大人で変態的お芝居が取り混ぜられているではないでしょうか??病み付きになりそう〜
殺されたい!?海老蔵油まみれの暑い夏だぜ〜松竹座七月大歌舞伎 [海老蔵礼賛出張所]
大阪松竹座新築開場十周年記念 七月大歌舞伎
関西歌舞伎を愛する会 第十六回 七月二日〜二十六日
七月七日
やっと、やっとです。行ってきましたよ〜七月大歌舞伎!初日が月曜日だったので、今日まで本当に待ち遠しかったです。七夕の今日、海老蔵さんが彦星なら、私は牛です!天の川に阻まれてないもんね、同じ側にいるんだもんね!天の川の向こうに、米倉さんやりえちゃんやサトエリがいたとしても、わたくしは堂々と海老蔵さんに繋がれているウシなのでございます〜〜と妄想しつつ全速力で自転車を漕ぐワタシ。何故なら、昨晩に別件(吉井さん方面)で超ラッキーニュースがガツンと飛び込んで来て寝られなくなって、11時開演なのに10時10分に起きてしまったからなのでした〜。
…というわけで、20分で準備して猛ダッシュ。5分遅刻で入り、ナントカ海老蔵さんの出には間に合いました。ヤレヤレ〜。
■昼の部
「鳴神」
新橋演舞場で見て以来です。その時はマッタク團十郎さんのコピーだと感じましたが、今回はこなれてましたよ。ちゃんと海老蔵さんの台詞、演技になっていたと思います。「あ〜、こんなんだったなぁ」と思いながら観劇。前半は鳴神上人がわりと受け身な感じで、絶間姫が主役っぽいので、ちょっとな〜、なんて思いながら見てました。あんなにキレイな女を知らない上人様、ハンカチ王子以上にモテモテでしょう!京都の街に降りたらキャーキャーワーワー間違いなし。絶間姫にやいやい「酒飲め」とか言われなくても、女の子が追っかけ回すよな〜なんて。
そして、ダマされたあとの格好よさ、うつむいていたのがムクっと顔を上げたら、舞台上に怪物現わる!!そこから六方まで釘付け。今日は三等だったので、オペラグラス握って拝見。スゴイ迫力で超ステキでした!番附に「自分でも成長を感じたい」とありましたが、ハイ、演舞場の時より数段成長なさったと感じました。バタバタして家を出て来て、お芝居見て「あきらめずに、来てよかった!」って思いましたもん。
孝太郎さんは沢村貞子に似てます。姫向きじゃないかも。
「橋弁慶」
はじめて拝見しました。う〜ん、よく見てなかった。眠くなったので…。壱太郎くんが出てました。今度ちゃんと見ます。
「義経千本桜」渡海屋/大物浦
仁左衛門さんと海老蔵さんの二枚目がダブルでご出演の演目。東西、男前対決です。少し前なら私も仁左衛門さんに軍配を上げるところですが、もう今は海老蔵さんがスゴイっすからね。もちろん、この演目では主役の仁左衛門を立てて、義経の海老様はおとなしくしてらっしゃいますけど。
これもはじめて拝見しました。ラストシーンは有名なので何度かTVでは見ていましたが。かなり無理のある設定ですね〜。典侍の局が船問屋の女房なんか勤まるんかいな。でも知盛、格好いいです。隈取りもステキ。ささった胸の矢を抜いたりして、かなりリアルな血まみれ感も、何かS心(?)をくすぐります。
番附には大物浦の場で、「安徳天皇の幼いながらも思慮深い言葉を聞いて…」と説明にあったのに、子役が出てなかったんですよね。なんでじゃろ〜
■夜の部
夜の部も引き続き三等。学校の課題か何かで見に来ている学生さん多数。お行儀悪いの。爆睡してたり、携帯でミクシィに書き込みしてたり。バカじゃないの。見てみてつまんないなら出て行って、自分が本当に楽しいと思うことをすりゃいいのに。レポートなんて、適当にして(どうせネットで調べてささっと書くんでしょ)。あんな子達に見せる必要全くナシ!
「鳥辺山心中」
あんまり好きじゃない演目。少女趣味すぎません?汚れを知らぬまま(「汚れ」ってなんやねん!)死にたいってさ〜。お染の同僚(?)の遊女お花を竹三郎さんが演じていらっしゃる!のが私的にはツボでした。恐るべし竹三郎さん!結構カワイイのよ。行かれる方は注目〜。愛之助さんは、なんかあんまり個性がないように感じました。可もなく不可もなく。もっと面白い役者になって欲しいな。
「身替座禅」
仁左衛門さんのカワイイキャラです。菊五郎さんのようにエロスが生々しくなくて、楽しく拝見しました。奥方の歌六さん、上手〜と思って拝見してたら、初役だったんですって。ベテランの方はみなさん、スゴイですね。侍女の宗之助さんと壱太郎くんもキュートでしたよ。
「女殺油地獄」
さて、今日はこれを観る為に行ってまいりました。これが観たいと、初日が開いてからじりじりとじらされておりました。じゃじゃ〜〜〜ん、成田屋御曹司海老様がナント、近松に登場です!いけずな(?)二枚目仁左衛門さんにみっちり習ったハズの河内屋与兵衛です!!
「ドラクル」の記者会見で、またしても随分体を絞られた海老蔵さんだな、と感じてて、去年の團菊祭の時はやつれた感じであんまりだったのが、今回はダイジョーブ!本当にお美しい!鳴神も義経も与兵衛もみんな合格〜。
番附に「大阪での関西弁、鷹揚のご見物を」とありましたが、なんの、不自然なところはありませんでしたよ。聞いててヘンなとこなかったっす。でもなんか全体に身のこなしが江戸っ子っぽいのよね〜やっぱり。もうちょっとじゃらじゃらしててもいいかもね。甘えん坊っぽくしようとしてるんだろうけど松本竜助みたいになるのがイヤだ(キライなんすよね、竜助)。ちょっと狐忠信っぽいところもアリ。
孝太郎さんも今回の役の中では一番合ってると思いました。誠実で空気読めない主婦。旦那は愛之助。平凡すぎてつまんなそ〜。子どもは二人。弟のように可愛がっていた海老蔵さんに殺されるのよん。
一幕目で与兵衛の性格を描写し、二幕目で勘当されるにいたるまで(もっと家庭内暴力をリアルにしたらどうだろう?)、三幕目で親の愛に触れたにもかかわらず殺人という選択をする主人公。
油にまみれながら殺すシーンがやっぱり一番良くて、ニュースなどで見る事件とオーバーラップさせて語るむきもあるかもしれないけれど、これはやっぱり舞台、芸術と思って鑑賞したほうがずっといいよ!どんどん油にまみれていって、お吉も弱って来てもう、海老蔵さんの美しいこと、お吉もなかなかにセクシーで、凄惨な見せ場になっています。お吉が不幸なのか幸福なのかわからないくらい海老蔵さんが美しかったです。
「夏祭浪花鑑」の殺しの場は長く感じるんですが、今回のはまったく長く感じません。夜の部狙いチケット取ったの正解〜!七月の夜はこれから暑く燃えます。今日は「YOU、出待っちゃいなよ!」とも思ったんですが、何しろ、とるものもとりあえずみすぼらしく出て来てしまったので、さすがに自主規制。舞台の海老蔵さんを思い出して寝ます!では!
楽で〜す!ウレシハズカシご対面!松竹座の楽屋口 [海老蔵礼賛出張所]
大阪松竹座新築開場十周年記念
壽初春大歌舞伎 平成十九年一月二日〜二十六日
一月二十六日
金曜日です。有給休暇です。給料貰ってお休みして歌舞伎観るんです。ウレシイデス。平日だからか、客席はいつもに増して平均年齢高い感じ。オジイサンと玄人っぽい(?着物姿の髪の結い方とか)ヒトも多いような。海老蔵さんのお母様がいらっしゃってました。サトエリは見なかったな〜。昼の部は三等、夜は一階の前の方のほぼ中央の席でした。
この千穐楽はちょっと思い入れ。楽日に観ること自体珍しい(初めてだったかな?けっこうみなさん、カミカミで笑っちゃった。翫雀さん、我當さん、團十郎さんなど)のと、今年はミーハー路線で行こう!と決意(?)してはじめての興行(しかも大阪)だったので。
舞台写真は厳しい顔の富樫のアップ一枚、團十郎&海老蔵2ショットに朴清さんや巳沙鳳さんが微妙に入ってるの三枚、どんぐりマナコの弾正一枚ゲットしました!
■昼の部
「毛谷村」
翫雀さんの声好きです。気持ちよく台詞を聴いていました。テーマが「敵討ち」みたいになっちゃうのでいまいちピンとこないのですが、ナリユキで小さな男の子のパパになったり、すンごい力持ちの女丈夫に惚れられたり、今のTVドラマのモチーフにもありそうなカワイイ設定がいろいろあって、義太夫と役者さんの台詞が渾然一体な感じでとても楽しめました。それにしても「二十歳を超えても眉も落とさず♪」とか「トウのたった生娘」とか義太夫って結構ヒドイこと言ってるね〜。
進之介さん、今日も出てました(当たり前か)。相変わらずの気持ち悪い演技。ただ、歌舞伎って懐が深いから、上手ばっかり出てるわけじゃないもんね。ヘタでも長い目で見てくれるよね。いつまで我慢できるかわからないけど、ちょっとずつ見てる間に、ヘンな味もクセになるみたいに芝居の中のアクセントになったりして…ってキャー(恐怖の叫び)。
歌舞伎十八番の内「勧進帳」
一等でないのが悲しい勧進帳。でもゼイタクいったらバチが当たる!今日は全体を楽しみましょう〜。今日の海老蔵さんは「最終的には通してあげてもいいかな〜」的富樫に感じました(いや、あくまで私の見た感想です。詳しくは前回の感想をご覧ください)。つまり逸脱が少ない感じ。ヤリスギ感がないというか(一階で観るのと三階とでは感じ方も違ってきますのでそのへんはわかりませんが)。でも、そのやり過ぎなトコ、加減をしらないオトコ・海老蔵に魅力を感じちゃうんですけどね〜。まぁ今年で三十だし、もう大看板だからいつまでもそういう(まわり見ずに突っ走るような)わけには行かないと思いますが、でもやるときはバシ〜っと何かを突き破ってくださいませね。
そして詰め寄せの盛り上がりサイコ〜!團十郎さんも大熱演でした。ホントお正月早々厳しい関所に当たっちゃって、ひどい目にあいましたよね〜!お疲れさまでした!
三津五郎VS海老蔵の勧進帳で「勧進帳」の面白さに目覚め、今回の團十郎VS海老蔵の勧進帳でさらに新しい魅力に触れました。あと、いまんとこ、海老蔵さんは富樫の方が好き!
「封印切」
おえんさんが好きです。「じゃらじゃら、じゃらじゃら言うてんと、どうならどう、こうならこうと…」ていうくだりとか。身のこなしも素敵だし着物のシックな感じもイイ!
お芝居全体は、ちょっと笑いが多めかな、と思う。最後の悲劇が伝わってないのかな〜と。若い二人が踏み外したばっかりに命を落とすことになる悲しさがイマイチ伝わらない。可愛いカワこと秀太郎さんと色男で愛嬌のある忠さんこと藤十郎さん、心中しても、長生きだったね、って言われそうなんだも〜ん。
■夜の部
今日も幕間にスタバに行ってたんですが、お店のコに「お客さん、今日二度目ですよね」といわれちゃいました。二階の売店のコーヒーまずいのよね〜。
「毛抜」
かわいいエビちゃん、タヌキおやじです。「荒事は子どもの気持ちで…」なそうですけど、この弾正は無邪気を装いつつ、油断なりません。悪役の家橘さんにも疑ってないそぶり。吉弥さんにせまったのも(何度みてもイヤラシイ)扇雀さんをくどいたのもみんな敵を欺くため?君は金田一か?コナンくんか?
すべて解決して、ゆうゆうと笑みをたたえながら花道を行かれるところ、とっても格好いいです!大人な感じ。余裕あるサラリーマン。ああ、サラリーマン金太郎だったのか?(見てないから知ンないケド)
「山科閑居」
エヘヘ、やっぱちょっと寝ちゃいました。はじめの方。ゴメンネ(→誰に謝っているのか?)。それにしてもここの秀太郎さんは抜群な感じ。強く、品よく。花嫁に辛いことを言っているけれどイケズには見えない。弱そうでいて藤十郎さんに一歩もひかないトコ。
ラストで図面を手に入れてもう計画に夢中になっている大星と力弥に対してその先の悲劇を見越して亭主を気使う秀太郎さん。ウン、いいです。
「藤娘」「供奴」
前の方の席の方々、パラパラ帰られて…。新幹線の都合などかしら、勿体ないです。扇雀さんはエビちゃんがまったく似合わないサーモンピンクがよくお似合いです。カマトトです。オヤジはいいようにあしらわれる、女友達のいない藤娘…って妄想し過ぎ。
翫雀さんは背が伸びる注射打ってください。声、顔はいいじゃないですか。お芝居に対する姿勢も。
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<松竹座番外編:はじめての出待ち>
さて、昨年の12月22日吉井和哉のソロライブではじめて出待ちというものを体験しまして、結局何にも見えずじまいだったんですが、その時の経験が芽を出しまして、行って来ました、「出待ち/歌舞伎編」。
なんかやっぱり今までは、海老蔵さんに会いたいけども恥ずかしいし、こんなオバサンがファンだってことを知られたくない〜なんて思ってたんですが、よくよく考えたらそんなの単なる自意識過剰で、海老蔵さんにしたらどぉ〜ってことないよな、というのと、「明日死ぬかもしれない」と思ったら、やってみたくて出来ることなら、今年は何でもやってみよう♪と行って来ました、松竹座楽屋口。日時はナイショ!
思ったよりも年配の方がたくさんいらして、引け目を感じずに済みました。待っている間に先輩方にいろいろ聞いたりして。曰く「写真や握手はNG」「何を話しかけても返事はしてくれません」「サインはかろうじてしてくれる」etc.待っている間、いろいろお話してくだすった皆様、ありがとうございました!
で、出てこられましたね〜海老蔵さん。お付きの女の子と一緒に。サングラスかけたまま無言でサインをはじめられます。みんな一列に並んで、お付きが「時間がないですのでっ!」とか言うので、こっちもあせって、なんか配給貰う時ってこんな感じ?ハラハラドキドキ。順番が回ってきた時はすんごく緊張しました。十歳も年下なのにねぇ。なんか怖いオーラが出てたし。でも無事、番付にサインを頂いて(家宝にします!)、タクシーに乗り込まれるのをお見送りして、車内から会釈してくださった時は「キャ〜出待ちって楽しい〜」って思いました!
他にも「毛抜」に出てらっしゃる役者さん、みんな出てこられて、おお〜!って感じでした。
会社帰りに行ったのですが、定時に出て十分間に合う時間で、地の利を感じましたね。結局、チケット持ってる時は待てないし、遠征してる時は土地勘なくてコワイですから。もっと早く会社と松竹座が案外近いと気付いたら通ったんですけど、後半だったのと、やっぱり定時でスグ退社するのってちょっと気をつかうのでねぇ。でも成田屋さんが松竹座に来られた時は、一回くらいはまた番付もって並びたいな〜。
それで、今日「毛抜」で結構舞台と近かったのでドキドキしましたよ!海老蔵さん、覚えててくれてるかしらん!舞台から「あ、あのオバチャン、ヨレヨレの番付にサインさしたバァさんやん(何でエビまで大阪弁?)」なんて思ってる〜?と想像してなかなか目を見られませんでした!コレ、新しい楽しみ方。博多も(もちろん)パリも行く予定がないので、これから毎日番付のサインと舞台写真眺めて、そして吉井さんと浮気して暮らします〜!
感激の松竹座、團十郎×海老蔵の勧進帳二列目2days [海老蔵礼賛出張所]
大阪松竹座新築開場十周年記念
壽初春大歌舞伎 平成十九年一月二日〜二十六日
前回の観劇とうってかわって、寒いけど明るく晴れた浪花の空!なんだか着物の姿の方が多くて、いたって口の悪いワタクシでさえ「この人、素敵!!」と、感嘆のマナコで見つめてしまう麗人が昼と夜それぞれ一人づついらっしゃいました。そういえば、不思議と毛皮のロングコートの人って、ロッカーにいれずに客席まで着て入ってこられる〜。みせびらかしたいのよね!
ワタクシは地味ないでたちながらも、一等のチケット三枚握りしめ、こんなに贅沢していいの?バチが当たるかも〜と思いながら行ってまいりました。
■一月十三日 昼の部
「毛谷村」
義太夫好きのワタクシはとっても気持ちよく観ておりました。ナルホド、義太夫の素養がないとこの役はできませんね。六助の翫雀さんは好きです。男らしくてサッパリしてます。
進之介さん、久しぶりです。音感が悪いのかな〜。努力はきっとされてると思うんだけど…なんか気の毒。どうにもならんっちゅうか、向き不向きってのがあるよ、うん。
翫雀さん、扇雀さん、竹三郎さんに、ちょうど歌舞伎を観に来るバァサマ達に訴えかける小ささの子役で(三つくらいかな、まさに頑是ない子ども)、抜群のチームワーク。
歌舞伎十八番の内「勧進帳」
さて、本日のメイン〜エベントォ〜!勧進帳!勧進オケ最高〜!團十郎さん、サイコ〜!海老蔵さんサイコ〜!
花道寄りの二列目です。役者さん達が迫って来ます。延年の舞の時は團十郎さんが飛び込んできそうでした!みなさんと目があっちゃう(?)!もう、幕があがってからずっと舞台にに釘付けで、本日の観劇力(?)の三分の二をここで使い果たしてしまいました(おかげで「毛抜」でさえ、後半ネムネム)。
富樫の名乗り、義経チームの登場にもうワクワクドキドキ。そして、義経チームが舞台に上がって、團十郎さんと海老蔵さんが立ち並んだ姿を見て、あまりの迫力と美しさに胸を打たれて、じわ〜っと涙がでてしまいました。「イカンイカン、まだはじまったばかりじゃないか!」とぐっとこらえましたけど、前の方でアナスイのハンカチで目頭を押さえていたのがtabuでございます。
弁慶VS富樫、互角の迫力に見えました。そして、それぞれの個性が、すっと立っているだけでクッキリ見える…。海老蔵さんは凄みのある美しさで、義経チームを行かせてあげるまでの緊張感、緊迫感が素晴らしいのです。厳しい、そう厳しい感じ。真面目で律儀なお役人です。きっと頭も良くて融通もきかないんです。それが生まれてはじめて融通きかしたのが、この勧進帳(って、ワタクシの想像ですけど)。呼び止めの姿のまぁ、お美しいことといったら!!何でここの舞台写真ないねん(つーか、成田屋さんの舞台写真がまだでござんす)!アタシはこの海老蔵さんの美しい呼び止めの姿を見た事を、バァサンになってから自慢するね。「アタシャ、前から二列目で見たんだよ。そりゃ、神々しいくらいの綺麗さでね、綺麗なだけじゃなくて強さもあったよ」な〜んて介護士の娘っこにヨ〜。…ああ、ちょっと脱線してしまった。
声の対比もよくて、富樫の声は富十郎さんを彷彿とさせるキレイな声で、弁慶の重低音とハーモニーばっちり(一緒に歌ってるワケじゃないけどね)。
詰め寄せの後(この場面はもうちっと後ろの席の方が楽しめる)義経チームを通してあげるように決心してものすごく高ぶった感じで退場。その後からは、海老蔵さんは少し緊張が解けてサッパリ、スッキリした風情になります(ちょっとだけね)。幕切れの富樫は、イヤ〜ン!袖で顔が見えへんやないのぉ〜!!しかし、いつも二階席や三階席で見えない〜と文句いってた飛六方をきっちり見て参りました!スゴイ!成田屋、サイコ〜!
肉体的迫力互角、精神的にも互角(に感じた)、声や個性の対比のバランスのよさ、これ、今、DVDにした方がいいよ〜松竹さん!ってか、オペラ座がダブルキャストだそうだから、それがDVDになるのかな…。
「封印切」
もう、藤十郎さんと秀太郎さんに我當さんですから、何の心配も無い、大人の、余裕のある舞台です。藤十郎さんの色気、秀太郎さんの可愛らしさ、我當さんのオモシロ意地悪。番付によると、吉弥さんのおえんは本興行でははじめて(秀太郎さんや竹三郎さんがよく演じられているそうで、それも頷ける)なのだそうだが、私は好きです。スッキリしていて見ていて気持ちいいです。
若さの未熟さ、不器用さからの悲劇であるから、できれば若いキャストでみたいな、って気がします。浅草公会堂はどうだったのかな〜。
■一月十三日 夜の部
歌舞伎十八番の内「毛抜」
7列目で見てきました。海老ちゃんのお口あんぐり。歌舞伎をパロディーにしたような歌舞伎。海老蔵さんの弾正はちょっと進之介チックで笑っちゃいます。海老蔵さんもオヤジの役が違和感無くできるようになってきたんだねぇ(遠い目)。どのカタチも綺麗に、指先、足先まで決まっています。そしてかなりな大声。毎日あんな大声出してたら健康によさそう。普段の海老蔵さんのイメージからかけ離れた大らかな役で(團十郎さんならイメージ合うなぁ〜)、ドラマティックなものが好きな私にはちょっと物足りないですが、たまにはこんなのも気楽に拝見できていいかも!
仮名手本忠臣蔵 九段目「山科閑居」
途中、寝ちゃいました。ゴメン!ホント、昼の部でエネルギー使い果たして…。もう、アタマが朦朧としてきて。だんだん、昼夜の観劇がつらくなってきたなぁ。ここの翫雀さんはやっぱりイヤ。幕切れの時、幕が引っかかっちゃってちょっとびっくり。あんなのはじめて見ました。
「藤娘」「供奴」
ちょっと、スタバでコーヒー飲んで覚醒。
翫雀さんはフクスケが踊っているみたい。キビキビ楽しい踊りですけど。
翫雀さんの後見の翫之さんに注目。スラリと背が高くて、チラっとしか拝見できなかったけど美男子な感じ。「毛抜」に腰元で出られているようなので次回チェック!
見た目をとやかくいわれるのは、役者だから仕方のないこととあきらめてくだされ。ただ座っているだけで「怒ってるのかしら」「悲しいのよきっと」「カワイソ〜慰めてあげたい〜」と妄想をかきたてる海老蔵さんなら、唄や音楽に合わせて踊ったり、表情をつけるだけで、それはそれはもうジェットコースターに乗ってるように、キャーキャーワーワー!オンナのコ(年齢不詳)を興奮の渦に叩き込むワケで、スタートが100からですから、200にも300にも、時には1000にもイクわけです。マイナスからはじまっている役者さんはそれを肝に銘じて頑張ってくださいまし。頑張ったら人気が出そうな進之介さんがど〜にもならなかったりってこともあるし、キレイな人もそれだけじゃ駄目であるし。
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■一月十四日 昼の部
さて、昨日の感動から一夜明け、今日も松竹座に向かうワタクシ。本日の席は、ほぼ中央の二列目です。もう、期待感たっぷりで幕があきます。本日分の感想は「勧進帳」のみでお許しくだされ!
関所チームの登場、富樫の戦いの前のアピール(プロレスでよくありますよね〜)は、なんか昨日より不穏な感じを受けました。毅然と決然と「通すまい!」という表明。そして、富樫に、1割ほど弁慶の匂いを感じてしまう…。義経チームの登場。弁慶VS富樫、何度見ても強さ伯仲のマッチメイク。ここから息を殺して肩に力を入れて目を見開いての観劇なので、終わってからがツラいのよ…。
山伏問答からエビちゃん声がデカイ。はりきってるのはわかるけど、弁慶とのバランスっちゅうもんを考えんとな(「毛抜」の影響でどんどん大声になるのかも)。團十郎さんも負けじと頑張ってるのだが、二人とも大声キャラになる必要はないわな。「連獅子」のブンブン回すエビちゃんを思い出しました。海老蔵さんのド迫力の声、私はキライじゃないし、今日は「あ、雷が落ちた!」と思ったほど海老蔵さんの大声で劇場の空気がビリリッと震えた(比喩的表現でなく、実際に、ホントにビリリときました)瞬間があって、痺れちゃいましたけど、それが気に入らないヒトもいるかもね(今日はちょっと力が入りすぎたかも)。完全に海老蔵の富樫になってます。25日のうち、二日くらいは「義経、通れねえんじゃねぇの?」と思わせる富樫です。予定調和を赦さない感じ。團十郎さんが手を抜いたら(そんなことないと思いますが)、詰め寄せが終わっても「通る事ォ〜、まかりならん〜」なんてね。
そして、今日の呼び止め、…はぁ、呼び止められて来ました、ワタクシがっ!海老蔵さんは、呼び止めた視線の先に私のようなオバサンがいて、ガッカリなさったかもしれませんが、はぁ、ワタクシは至近距離で見つめ合って、こんな凄惨な美しさの青年に「止まれ」と言われて固まっちゃいました。この数秒でチケット代のモトを全て取った感じ。今回は余裕の黒字。刀に手をかけたままピタリと止まっている姿・形の美しいこと、お痩せになって細面の強い目と厳しい表情の美しいことったら…。
詰め寄せの迫力もスゴイ。パワー対パワー。こんな互角の勧進帳ははじめて。どなたの富樫も「最終的には通してあげるんでしょ」的な感じがあるんですけど(いや、もちろん必死でやられてるんですが、お芝居には「筋」っちゅうもんがありますからね)、海老蔵さんの富樫はスキあらばやっつけてやろう的な(…しかもひょっとしてホントにやるかも?と思わせる危なっかしい)感じがあって、尋常じゃない緊張感です。…團十郎さん病み上がりなのにカワイソ〜。歴史を変えるわけにはいかない(?)責任感で、團十郎さん、頑張りました!もう、関所が通れてヤレヤレです。「通られよ」といって、退場していく富樫の興奮しきったところも好きです。
11月の花形歌舞伎の海老蔵さんの弁慶で感じた台詞の違和感、團十郎さんにはなかったな〜。なんでだろ?お父さんに習ってるハズなのにね。
延年の舞の時、海老蔵さん、のど飴なめてる?と思って(時々頬がピクリと動くので。顔面神経痛?)舞に集中できず、ちらちらみてしまいました。透頂香かな。
そして、今日は幕切れの富樫、ちゃんとお顔が見れました。この美しい人を覚えてたい、と思って、凝視してしまいました。一階席では、なかなか見られなかった「勧進帳」この二日間は至福のひとときでありました。ありがとうございました。
再来週に行くまでには舞台写真、頼みますよ〜!






