読書日記/南アメリカだより [読書]

ガルシア・マルケスあたりから、なんとなく南アメリカが気になっている今日このごろ。
「エクアドルの空」は青年海外協力隊で派遣されてエクアドルに行った人の本。文才ないヒトが本を書くとこうなるんだ〜、って見本みたいな仕上がり。私が親だったらガッカリするな〜。
「失われた文明 アンデス ミイラ」はNHKのドキュメントを本でも出したもの。最近の研究で、アンデスでもミイラの文化があった、しかもエジプトみたいに寝てないで、座った姿勢で、生きているときと同じように、人々の中で暮らしてたっていう話。生と死が区別されていなかったら、「生きる意義」が見失われそうな気もするんだけど、どうなのかな…。
写真集も借りてみました☆ビジュアルが想像できると、他の本を読む助けになるのでね。
読書日記/銃・病原菌・鉄 [読書]
本屋さんをふらふらしてて、つい手に取ってパラパラめくったら、冒頭が、ヨーロッパでない世界のお話で、「朝日新聞『ゼロ年代の50冊』第一位」という帯がついてて、買ってしまった上下巻。

2000年に出版された本で、もう24刷もいってる!
「銃・病原菌・鉄(上)(下)」ジャレド・ダイアモンド 草思社
で、とても面白かったです。
何が面白かったかというと、まず第一に書いてある字が殆ど読めた、ってことです。小難しい本読むと、読み方がわからない漢字が出てきて、そーゆー時、辞書を引かずに前後の文脈で意味だけ読み取って、そのままズンズン進む、というのが私の読み方なんですが、1ページにいくつもわからん字が出てくると気が萎えて続かなくなっちゃうんですよね〜。その点、この本は、上巻でわからなかったのは「稠密」で、下巻では「島嶼部」のそれぞれ一個だけ!これは娯楽ミステリーレベル♪(それぞれ「ちゅうみつ」「とうしょぶ」と読みます。わかりました?)訳者が親切なのか、原書からわかりやすかったのかどうなんでしょう?
そして、第二に、早送りのビデオ観てるような面白さがありました。「月下美人が花開くところ」や「さなぎが孵って蝶になる」みたいなのをじっと撮影して、それを超高速で再生する、みたいなのあるでしょ。あんな感じ。「なぜ世界は今のようになっているのか?」という問いを、1万3千年前からずっと考察していく、という内容なので、細かなことはさておき、人類の足跡を俯瞰して、農耕や牧畜の伝わり方や伝わらなかった理由を考察していきます。概論なんだけど、戦争捕虜が新しい技術を戦勝国に伝えた、とか読むと、捕虜だけど職人のプライドが仕事に没頭させたのかな、とか想像力が働いて、細部がなくても楽しめた。
三番目には、細部はないと書いたけど、ニューギニアや南アメリカ、オーストラリアなどは、細部に言及しているところもあって、それも面白かった。「部族で暮らしている人たちは病気より殺人で死ぬ確率が高い」っていうのが、驚きでした。原住民のオンナ達の話--「最初の夫は二番目の夫に殺されて、二番目の夫は最初の夫の家族に仇打ちされて…」とか、スゲー!旦那と仲良く暮らしていると、いきなり男が現れて、「オマエを妻にしたいから、オレはこの男を殺す!」とかいって、最初の旦那をメッタ刺しにしちゃったら、惚れそうですね。で、萌え上がって暮らしてたら、最初の夫の弟が、「兄さんの仇め!」とかいって二番目の旦那をメッタ打ちにして、なんなら首を槍に刺して掲げて故郷に凱旋、戦利品は私ってか〜。いつまでも若い旦那でいいですね〜。
家畜化に向く動物と向かない動物というのも、そーゆーことに思いもよらなくて、面白かった。シマウマが何故、家畜化されないのか?とか。チーターのメスは、オスに何日も追いかけ回されないと発情しないんだって(楽しそう〜)。だから柵の中で何頭も一緒に暮らすなんてムリで、繁殖もさせられないから家畜化できない。他にも(動物園等で飼育はできても)家畜化できない理由をそれぞれが持っていて、牛や馬、鶏など家畜化できる動物は少ないって。
発明や発見が伝播しやすい地理的条件や、農耕に向いてる植物や家畜化に向いている動物がいたかどうか(伝染病もからんでくる問題)、発明を阻害しない文化的条件等で、「なぜ地球は今のようになった(ヨーロッパ系の白人が幅をきかせてて、アボリジニやアメリカ先住民は取り残されている)のか」という問いに答えている。大まかな話もあるし、著者が自分の推論に当てはまる説だけ恣意的にくみ上げている、という疑念もわかなくはないけど、読んでいて腑に落ちて、関連書など読みたくなるような、部数が出ているのがわかる、知的な刺激を受ける本でした。ピュリッツァー賞受賞作ですって。

2000年に出版された本で、もう24刷もいってる!
「銃・病原菌・鉄(上)(下)」ジャレド・ダイアモンド 草思社
で、とても面白かったです。
何が面白かったかというと、まず第一に書いてある字が殆ど読めた、ってことです。小難しい本読むと、読み方がわからない漢字が出てきて、そーゆー時、辞書を引かずに前後の文脈で意味だけ読み取って、そのままズンズン進む、というのが私の読み方なんですが、1ページにいくつもわからん字が出てくると気が萎えて続かなくなっちゃうんですよね〜。その点、この本は、上巻でわからなかったのは「稠密」で、下巻では「島嶼部」のそれぞれ一個だけ!これは娯楽ミステリーレベル♪(それぞれ「ちゅうみつ」「とうしょぶ」と読みます。わかりました?)訳者が親切なのか、原書からわかりやすかったのかどうなんでしょう?
そして、第二に、早送りのビデオ観てるような面白さがありました。「月下美人が花開くところ」や「さなぎが孵って蝶になる」みたいなのをじっと撮影して、それを超高速で再生する、みたいなのあるでしょ。あんな感じ。「なぜ世界は今のようになっているのか?」という問いを、1万3千年前からずっと考察していく、という内容なので、細かなことはさておき、人類の足跡を俯瞰して、農耕や牧畜の伝わり方や伝わらなかった理由を考察していきます。概論なんだけど、戦争捕虜が新しい技術を戦勝国に伝えた、とか読むと、捕虜だけど職人のプライドが仕事に没頭させたのかな、とか想像力が働いて、細部がなくても楽しめた。
三番目には、細部はないと書いたけど、ニューギニアや南アメリカ、オーストラリアなどは、細部に言及しているところもあって、それも面白かった。「部族で暮らしている人たちは病気より殺人で死ぬ確率が高い」っていうのが、驚きでした。原住民のオンナ達の話--「最初の夫は二番目の夫に殺されて、二番目の夫は最初の夫の家族に仇打ちされて…」とか、スゲー!旦那と仲良く暮らしていると、いきなり男が現れて、「オマエを妻にしたいから、オレはこの男を殺す!」とかいって、最初の旦那をメッタ刺しにしちゃったら、惚れそうですね。で、萌え上がって暮らしてたら、最初の夫の弟が、「兄さんの仇め!」とかいって二番目の旦那をメッタ打ちにして、なんなら首を槍に刺して掲げて故郷に凱旋、戦利品は私ってか〜。いつまでも若い旦那でいいですね〜。
家畜化に向く動物と向かない動物というのも、そーゆーことに思いもよらなくて、面白かった。シマウマが何故、家畜化されないのか?とか。チーターのメスは、オスに何日も追いかけ回されないと発情しないんだって(楽しそう〜)。だから柵の中で何頭も一緒に暮らすなんてムリで、繁殖もさせられないから家畜化できない。他にも(動物園等で飼育はできても)家畜化できない理由をそれぞれが持っていて、牛や馬、鶏など家畜化できる動物は少ないって。
発明や発見が伝播しやすい地理的条件や、農耕に向いてる植物や家畜化に向いている動物がいたかどうか(伝染病もからんでくる問題)、発明を阻害しない文化的条件等で、「なぜ地球は今のようになった(ヨーロッパ系の白人が幅をきかせてて、アボリジニやアメリカ先住民は取り残されている)のか」という問いに答えている。大まかな話もあるし、著者が自分の推論に当てはまる説だけ恣意的にくみ上げている、という疑念もわかなくはないけど、読んでいて腑に落ちて、関連書など読みたくなるような、部数が出ているのがわかる、知的な刺激を受ける本でした。ピュリッツァー賞受賞作ですって。
最近読んだ本 [読書]

このところ、ものが見えにくくなって、あんまり熱心に読書できなかったので、気楽に読めるものばかり。「奇縁まんだら」は瀬戸内寂聴さんの日経の連載をまとめたもの。これ読むと、「長生きしたもんが勝ち」「ミーハーでも大丈夫」と思う。横尾忠則の挿絵も面白い。
「ラスト・チャイルド」は今年の文春ミステリーベスト10の1位。誘拐された双子の妹を探す13歳の男の子(黒目♪)、父親は失踪中、母親は街の金持ちの世話になってる酒とクスリ漬けの頼りない美人。その美人のお母さんに心を寄せる刑事。なんか私の妄想用テキスト?なるほど、そーゆーことか、という結末でした。
読書日記/怖い絵 [読書]
教養書的な本はあんまり好きじゃないんですが、最近、実家に帰ると美術館巡りをすることが多くなって、しかもウチの両親は「印象派」で止まっているので、印象派以前の展覧会に出かける事が多く、中世頃の絵画は「謎解き」っぽい不思議なモチーフが多くて、ほいで、私が美術の教員免許とか持っているもんだから、すらすらと解説してくれるのでは、という期待を背負ってたり!?まぁテキトーな事を言ってケムに巻いておりまして、それはそれでいいんですけど、やっぱ、ちょっとわかってると面白いよね、って思ってたところに、本屋さんで見つけました、「怖い絵」「怖い絵2」「怖い絵3」。
「怖い絵」といっても、オバケや怪物の絵というわけでなく(そんなのも混じってるけど)、一見、のどかな農村風景のようでいて、絵の背景を知ると、恐怖政治下で密告し合って疑心暗鬼の村人の絵だったり、美しいバレリーナが、実は性的搾取されている(絵の描かれた当時は)身分も低い女達で、作者からも面白い対象としか見られてなかったとか、そんな感じ。
ブリューゲルやゴヤ、ボッシュなんかは、好きでいろんな本を読んだりしてたし、いくつかは、美術の教科書に載っているようなお話もあるけれど、だいたい興味深く読めた。
著者が女性だったのもよかった。「美術の権威」みたいなヒトってたいがい専門バカのジジイで、余計な文脈の中で、(斎藤美奈子さんがフェミコードチェックしそうな)女性蔑視発言をサラリと織り込んでくださったりするので、イラつくからねー。ただ、三巻の「ケンタウロスの闘い」の項で、「たいていの女性(稀に格闘技好きの女性もいるが)にとって、これほどまでに意味のない暴力は見るだに怖い。」「少なからぬ数の男性はーーどのくらいの割合かはちょっと想像もつかないがーー、ケンタウロスのこの闘いに、祭りの熱狂に似たものを感じ取るのではないか。」と書いておられて、格闘技が結構好きで(そんなに少数派でもないと思うけどな〜)、確かに「K-1」みたいな雰囲気あるな〜と見たワタクシは、中野先生はアタマ固いんちゃうかな〜と思いました。
そうそう、17世紀のフランドルでは胸がちっちゃくて、ブヨっと太ったのが理想の女性像だったんですって。そんな国に行きたいですね〜。
いろんなトリビアもちりばめられて面白い本でした。
ヨーロッパ方面の本や絵を鑑賞するのに、ギリシャ・ローマ神話の素養は不可欠だよな、と里中満智子先生のマンガで、勉強しておりまして、その辺も理解の役に立ちました。実際のところ、人間を描くと滑稽になるか、怖くなるかじゃないでしょうか〜。
「怖い絵」「怖い絵2」「怖い絵3」中野京子 朝日新聞社
「怖い絵」といっても、オバケや怪物の絵というわけでなく(そんなのも混じってるけど)、一見、のどかな農村風景のようでいて、絵の背景を知ると、恐怖政治下で密告し合って疑心暗鬼の村人の絵だったり、美しいバレリーナが、実は性的搾取されている(絵の描かれた当時は)身分も低い女達で、作者からも面白い対象としか見られてなかったとか、そんな感じ。
ブリューゲルやゴヤ、ボッシュなんかは、好きでいろんな本を読んだりしてたし、いくつかは、美術の教科書に載っているようなお話もあるけれど、だいたい興味深く読めた。
著者が女性だったのもよかった。「美術の権威」みたいなヒトってたいがい専門バカのジジイで、余計な文脈の中で、(斎藤美奈子さんがフェミコードチェックしそうな)女性蔑視発言をサラリと織り込んでくださったりするので、イラつくからねー。ただ、三巻の「ケンタウロスの闘い」の項で、「たいていの女性(稀に格闘技好きの女性もいるが)にとって、これほどまでに意味のない暴力は見るだに怖い。」「少なからぬ数の男性はーーどのくらいの割合かはちょっと想像もつかないがーー、ケンタウロスのこの闘いに、祭りの熱狂に似たものを感じ取るのではないか。」と書いておられて、格闘技が結構好きで(そんなに少数派でもないと思うけどな〜)、確かに「K-1」みたいな雰囲気あるな〜と見たワタクシは、中野先生はアタマ固いんちゃうかな〜と思いました。
そうそう、17世紀のフランドルでは胸がちっちゃくて、ブヨっと太ったのが理想の女性像だったんですって。そんな国に行きたいですね〜。
いろんなトリビアもちりばめられて面白い本でした。
ヨーロッパ方面の本や絵を鑑賞するのに、ギリシャ・ローマ神話の素養は不可欠だよな、と里中満智子先生のマンガで、勉強しておりまして、その辺も理解の役に立ちました。実際のところ、人間を描くと滑稽になるか、怖くなるかじゃないでしょうか〜。
「怖い絵」「怖い絵2」「怖い絵3」中野京子 朝日新聞社
「特別展観 没後200年記念 上田秋成」京都国立博物館 [読書]
学生の頃、「雨月物語」を「細雪」や「カラマーゾフの兄弟」、「ガリバー旅行記」と同じくらい愛していたワタクシは、先日の「日曜美術館」で、京都国立博物館で「上田秋成展」をやっていると知り、伊藤若冲と親交があったと知り(萌え〜)早速行って参りました♪

建物も重要文化財の博物館。国宝展以来です〜。
…とは言っても、別段作家研究したとかないので、「雨月物語」以外の予備知識は殆どありません。とりあえず丁寧に拝見します。展示物は八つに章立てられてまして(9つにしてよ!)、第一章は「秋成像」肖像画です。若い時のはなくて、53歳のが若い。秋成はロンパリだったらしく74歳のときに人に読まれたくない原稿を井戸に投げ捨てウキウキ、みたいな文章がついている絵が面白い感じで、それの模写(の模写?)を富岡鉄斎が描いてるのが、マンガみたいでカワイイ♪
第二章は「大坂、俳諧・小説」で、「雨月物語」の初版(!!!)が観られました〜。他にも「世間妾形気」とかいくつかの本が展示されてたんですが、悲しいかな、読めないんですね。ところどころはわかるんですがねぇ。これが読めたら面白かろうに、と残念でした。→読めたら研究者になれますよね!
第三章は「国学」賀茂真淵や秋成の書いた書状とか拝見しました。第四章は「京都、歌文」で、60歳で京都に移住するんですね。「可愛がっていた近所の子どもが急逝して」と「隣人の不興を買ったため」の二つの引っ越しの理由が提示されてました。ここでも秋成の書がたくさん観られます。私はどうも和歌が苦手で、良い悪いとかサッパリわかりません。何を聴いても「ふぅ〜ん」って感じになります。秋成は好きだったみたいですね。

第五章は「画文の競演」。呉春などの水墨画と秋成の歌とのコラボ掛軸とかです。甲賀文麗との「富士山図」が良かった。左右対称の構図で、輪郭だけのシンプルな富士山に書がしたためられてて。そして、江戸の画人たちを鋭く評した(らしい)「胆大小心録」も。コレ読みたい。
第六章は「神医谷川家と秋成」。色々あって、両目失明したのが、治療によって片目が見えるようになり、以来、谷川某(名前忘れた)という医師を「神医」とあがめてたんだって。谷川さんへのお手紙や和歌の軸とか。そうそう、この展覧会のタイトルとか年代が書いてある表示に、赤いマークが入ってて、「何だろう?」と思っていたら、このコーナーの「霜雪の」という和歌の花押で、カニさんの絵らしいです(結構カワイイ!)。秋成は「無腸」という名前もよく使ってて、これってカニのことなんですって。人生をまっすぐ進めず、横道にそれてばかり、という自嘲らしいです。指に障害があったとのことなので、その辺も含んでいるのかもしれません。
第七章は「最晩年」。墓石の拓本と写真が展示されてました。伊藤若冲が彫ったカニの墓石です。ユニーク!第八章は「秋成ゆかりの京の画家」で、呉春、応挙、与謝蕪村などの絵が展示されています。伊藤若冲のは「鶏頭に蟷螂図」だけなんですが、ヘンタイ的情熱を感じる絵です。他に応挙の「龍門図」もよかった。急流を遡ると鯉は龍になるという伝説の画題で、滝を登る鯉が龍に変わりつつある、という。滝ちゃんと海老蔵さんの両方を想像しちった。展示されてる絵の中に「陶淵明」が二つあったのも面白かった。陶淵明の考え方が支持されていたもよう。秋成も共感してたんですって。与謝蕪村は俳人のイメージだったので、結構ちゃんとした大きな絵を描いててビックリだったです。屏風の絵が迫力あって良かったな〜。
第九章「お土産」は自分でつけたし。何か関連の研究書を買おうかな、とお土産コーナーを見たんですが、読みたいのはどれも7000円くらいするし、手頃なのは内容もお手頃な感じで、迷った挙句、結局買わず、帰りの伊勢丹で、「雨月物語」の「菊花の約(ちぎり)」にちなんで、深川製磁で菊のお皿を買ってきました。

セブンイレブンの小芋を盛りつけてみました☆
「菊花の約(ちぎり)」は、義兄弟になった片割れが故郷に戻り、重陽の節句(菊花の節句/9月9日)に帰ってくると約束したものの、城に軟禁されて約束が果たせないので、自害して魂になって戻ってきた、という話。義兄を待ちわびる弟のウザさがみどころの可哀想なお話でありました。
江戸時代の文人や画家との交わりとか、生活なども知れて、江戸の世界の歌舞伎が見たくなりました。そしてまた本が読みたくなった。楽しかった♪

建物も重要文化財の博物館。国宝展以来です〜。
…とは言っても、別段作家研究したとかないので、「雨月物語」以外の予備知識は殆どありません。とりあえず丁寧に拝見します。展示物は八つに章立てられてまして(9つにしてよ!)、第一章は「秋成像」肖像画です。若い時のはなくて、53歳のが若い。秋成はロンパリだったらしく74歳のときに人に読まれたくない原稿を井戸に投げ捨てウキウキ、みたいな文章がついている絵が面白い感じで、それの模写(の模写?)を富岡鉄斎が描いてるのが、マンガみたいでカワイイ♪
第二章は「大坂、俳諧・小説」で、「雨月物語」の初版(!!!)が観られました〜。他にも「世間妾形気」とかいくつかの本が展示されてたんですが、悲しいかな、読めないんですね。ところどころはわかるんですがねぇ。これが読めたら面白かろうに、と残念でした。→読めたら研究者になれますよね!
第三章は「国学」賀茂真淵や秋成の書いた書状とか拝見しました。第四章は「京都、歌文」で、60歳で京都に移住するんですね。「可愛がっていた近所の子どもが急逝して」と「隣人の不興を買ったため」の二つの引っ越しの理由が提示されてました。ここでも秋成の書がたくさん観られます。私はどうも和歌が苦手で、良い悪いとかサッパリわかりません。何を聴いても「ふぅ〜ん」って感じになります。秋成は好きだったみたいですね。

第五章は「画文の競演」。呉春などの水墨画と秋成の歌とのコラボ掛軸とかです。甲賀文麗との「富士山図」が良かった。左右対称の構図で、輪郭だけのシンプルな富士山に書がしたためられてて。そして、江戸の画人たちを鋭く評した(らしい)「胆大小心録」も。コレ読みたい。
第六章は「神医谷川家と秋成」。色々あって、両目失明したのが、治療によって片目が見えるようになり、以来、谷川某(名前忘れた)という医師を「神医」とあがめてたんだって。谷川さんへのお手紙や和歌の軸とか。そうそう、この展覧会のタイトルとか年代が書いてある表示に、赤いマークが入ってて、「何だろう?」と思っていたら、このコーナーの「霜雪の」という和歌の花押で、カニさんの絵らしいです(結構カワイイ!)。秋成は「無腸」という名前もよく使ってて、これってカニのことなんですって。人生をまっすぐ進めず、横道にそれてばかり、という自嘲らしいです。指に障害があったとのことなので、その辺も含んでいるのかもしれません。
第七章は「最晩年」。墓石の拓本と写真が展示されてました。伊藤若冲が彫ったカニの墓石です。ユニーク!第八章は「秋成ゆかりの京の画家」で、呉春、応挙、与謝蕪村などの絵が展示されています。伊藤若冲のは「鶏頭に蟷螂図」だけなんですが、ヘンタイ的情熱を感じる絵です。他に応挙の「龍門図」もよかった。急流を遡ると鯉は龍になるという伝説の画題で、滝を登る鯉が龍に変わりつつある、という。滝ちゃんと海老蔵さんの両方を想像しちった。展示されてる絵の中に「陶淵明」が二つあったのも面白かった。陶淵明の考え方が支持されていたもよう。秋成も共感してたんですって。与謝蕪村は俳人のイメージだったので、結構ちゃんとした大きな絵を描いててビックリだったです。屏風の絵が迫力あって良かったな〜。
第九章「お土産」は自分でつけたし。何か関連の研究書を買おうかな、とお土産コーナーを見たんですが、読みたいのはどれも7000円くらいするし、手頃なのは内容もお手頃な感じで、迷った挙句、結局買わず、帰りの伊勢丹で、「雨月物語」の「菊花の約(ちぎり)」にちなんで、深川製磁で菊のお皿を買ってきました。

セブンイレブンの小芋を盛りつけてみました☆
「菊花の約(ちぎり)」は、義兄弟になった片割れが故郷に戻り、重陽の節句(菊花の節句/9月9日)に帰ってくると約束したものの、城に軟禁されて約束が果たせないので、自害して魂になって戻ってきた、という話。義兄を待ちわびる弟のウザさがみどころの可哀想なお話でありました。
江戸時代の文人や画家との交わりとか、生活なども知れて、江戸の世界の歌舞伎が見たくなりました。そしてまた本が読みたくなった。楽しかった♪
読書日記/告白 [読書]
本屋大賞に選ばれた時から、気にはなってたんですけど。映画が公開されてからさらに大人気で、「へえ〜」なんて思ってたんですが、Sさんが貸してくださって、数時間で読んじゃいました☆
エンターテインメントとしては面白いですよね。長く読み継がれる感じはしないかなぁ。全編が母と子どもの物語というか、母の愛と母への愛の物語というか。父親は不在ですねー。森田先生のダンナ(?愛美の父親)がちょっとだけアクション起こすんですけど。
森田先生の告白は、松たか子さんを思い浮かべながら読みましたね。生徒へ語りかけるのに、「ドン引きですか?」とか、松さん、言いそうですし。
---------ここから結末に関係あることがでてくるよ--------
結局、森田先生は、娘を殺された復讐を
犯人の教え子達に、自分の愛する母を殺させる事で
果たすんですね〜。
だから救いもなくバサっと終わらせてると中島監督が
あとがき代わりのインタビューで仰ってますが
森田先生にしたら、一応、復讐完了してスッキリ!って感じでしょうか。
作者は広島出身だそうですが
ハッピータウンって、天満屋ハピータウンのこと!?
「告白」 湊かなえ 双葉文庫
エンターテインメントとしては面白いですよね。長く読み継がれる感じはしないかなぁ。全編が母と子どもの物語というか、母の愛と母への愛の物語というか。父親は不在ですねー。森田先生のダンナ(?愛美の父親)がちょっとだけアクション起こすんですけど。
森田先生の告白は、松たか子さんを思い浮かべながら読みましたね。生徒へ語りかけるのに、「ドン引きですか?」とか、松さん、言いそうですし。
---------ここから結末に関係あることがでてくるよ--------
結局、森田先生は、娘を殺された復讐を
犯人の教え子達に、自分の愛する母を殺させる事で
果たすんですね〜。
だから救いもなくバサっと終わらせてると中島監督が
あとがき代わりのインタビューで仰ってますが
森田先生にしたら、一応、復讐完了してスッキリ!って感じでしょうか。
作者は広島出身だそうですが
ハッピータウンって、天満屋ハピータウンのこと!?
「告白」 湊かなえ 双葉文庫
読書日記/斎藤美奈子&高橋源一郎 [読書]
本屋をぶらぶらしていたら、斎藤美奈子さんの新刊「たまには時事ネタ2」が出ていたので、手にとり、どーゆーわけか、その隣に平積みされてたタカゲン先生の「13日間で『名文』を書けるようになる方法」も合わせて購入。
斎藤さんのは、主に「婦人公論」に連載されているニュースコラムの続編。書評とかのが好きだけど、このところ新聞を読まない生活をしているので、面白く読めた。
んで、ついで買いの高橋源一郎なんですが、もともと好きで「優雅で感傷的な日本野球」や「文学がこんなにわかっていいかしら?」とか好印象だったのが、しばらく遠ざかってて、そいで、ツィッター始めた時に何気にフォローしてたので、インプットされてつい財布を開けてしまったという…。何か買って欲しいヒトはツィッターやって、親近感もってもらわないとね!
そして、本は、丁度ワタシがフォローしてたころのタカゲン先生の明治大学での「言語表現法」講義をまとめた講義録でした。なんかね〜、ちょっと感動しましたね。いろんなことで。学生さんに文章を読ませたり、ラブレターや演説を書かせたり、詩人になりきって詩の解説をしたりするんですが、学生さんの真剣な取り組み様や、恥ずかしがりながらも、表現しよう、発表しようと努力しているところや、それを揶揄したりせずに受け止めてる聞き手の学生さんたちもいい感じでしたね。有名人、高橋源一郎のなせる技かな。学生に言う事をきかせる力があるよね。シゴトで文章を書く事も多いので、なんか、考えさせられました〜。
斎藤さんのは、主に「婦人公論」に連載されているニュースコラムの続編。書評とかのが好きだけど、このところ新聞を読まない生活をしているので、面白く読めた。
んで、ついで買いの高橋源一郎なんですが、もともと好きで「優雅で感傷的な日本野球」や「文学がこんなにわかっていいかしら?」とか好印象だったのが、しばらく遠ざかってて、そいで、ツィッター始めた時に何気にフォローしてたので、インプットされてつい財布を開けてしまったという…。何か買って欲しいヒトはツィッターやって、親近感もってもらわないとね!
そして、本は、丁度ワタシがフォローしてたころのタカゲン先生の明治大学での「言語表現法」講義をまとめた講義録でした。なんかね〜、ちょっと感動しましたね。いろんなことで。学生さんに文章を読ませたり、ラブレターや演説を書かせたり、詩人になりきって詩の解説をしたりするんですが、学生さんの真剣な取り組み様や、恥ずかしがりながらも、表現しよう、発表しようと努力しているところや、それを揶揄したりせずに受け止めてる聞き手の学生さんたちもいい感じでしたね。有名人、高橋源一郎のなせる技かな。学生に言う事をきかせる力があるよね。シゴトで文章を書く事も多いので、なんか、考えさせられました〜。
読書日記/ザ・シークレット [読書]
ライブ友達のO嬢が貸してくれた不思議な本。昨日、たまたまTVつけたら映画の「SATC」でサマンサが海辺で読んでいました(映画館で観た時は気がつかなかった)。全編「求めよ、さらば与えられん」な感じで、欲するものを引き寄せるには、思考をそのようにすべし、というシンプルな内容。
ただ、凡人はマイナス思考に捕われがちだったり、つい悲劇的妄想に走ってしまうこともままあるので、実行するのは本で読むより難しいのかも。滝ちゃんがHEEFEST休演したときは(いつまでもしつこいワタシ。海老蔵さん休演の傷が癒えるのに二年かかったので、今回もそのくらいの時間は必要だと思う)、TVに映っている顔や発言、どれ一つとってもワタシを拒否ってるように見え、聞こえて最悪だった。逆にラブラブモード全開の時は、全てが肯定され求められているようで(この気持ちが高じたらコワイファンになってしまう〜)シアワセなんですけどね。
…まぁ、毎日機嫌良く暮らすよう工夫していたら、地位や名誉やお金がなくとも幸せに過ごせて、イコール、それが成功ってことじゃないでしょうか。
「ザ・シークレット」 ロンダ・バーン 角川書店
ただ、凡人はマイナス思考に捕われがちだったり、つい悲劇的妄想に走ってしまうこともままあるので、実行するのは本で読むより難しいのかも。滝ちゃんがHEEFEST休演したときは(いつまでもしつこいワタシ。海老蔵さん休演の傷が癒えるのに二年かかったので、今回もそのくらいの時間は必要だと思う)、TVに映っている顔や発言、どれ一つとってもワタシを拒否ってるように見え、聞こえて最悪だった。逆にラブラブモード全開の時は、全てが肯定され求められているようで(この気持ちが高じたらコワイファンになってしまう〜)シアワセなんですけどね。
…まぁ、毎日機嫌良く暮らすよう工夫していたら、地位や名誉やお金がなくとも幸せに過ごせて、イコール、それが成功ってことじゃないでしょうか。
「ザ・シークレット」 ロンダ・バーン 角川書店
読書日記/死者の名を読み上げよ [読書]
Twitterばかりしてると、さっぱり本を読まなくなって…GWに買った<リーバス警部シリーズ>新刊、やっと読了しました。リーバス警部ももう定年って、マット・スカダーもお爺さんになってたし、アタシも年を取ったけど、ミステリーの主人公も、どんどん高齢化していくのねん…。
冒頭から、「ザ・フー」や「ローリング・ストーンズ」からはじまって、ジェフ・ペックやボノの名前、ピンク・フロイド、クィーン、コールドプレイ、他、私の知らないバンド名もいっぱい出て来て、リーバス警部ってロックファンだったの!?と思いながら読み進めました。今まで私がスルーしてただけだったのかにゃ。セリフにもアルバムタイトルや曲名、歌詞からの引用とかもいっぱいあって。本編も面白かったけど、これについても二重で面白かったです。
ストーリーは2005年にイギリスで行われたG8の大騒動を背景に、連続殺人を追うリーバスと中堅女性刑事シボーンの捜査と生きる葛藤を描いてます。ニュースで報じられていた出来事とフィクションが交差しつつ進んで行くのが面白かったです。イギリス人ならもっと面白く読んだでしょうか。
T・イン・ザ・パークに参加したシボーンはゆっくり出かけてましたけど、現地で合流予定の女性警官二人組は「<ザ・キラーズ>と<キーン>のヴォーカルに熱を上げている。二人はステージの真ん前に陣取りたいので、すでにキンロスに入っている」とあって、まるで私とO嬢のようだわ!と面白かったです。どこにでもいるミーハー♪
残念ながら、シボーンは事件のことや身にふりかかったトラブルに気を取られてフェスは楽しめなかったようで。ちなみにシボーンはニュー・オーダーというバンドのファンのようでした。
老境にさしかかっているリーバスが仕事とロックと孤独に浸った生活をしているのに結構共感できました。組織で働いているのに部外者みたいな顔をしていると指摘を受けたのに対して「なるべく辺縁にいるよう心がけている」と(だいたいこんな感じのセリフで)返したのにも痺れますな〜。
「死者の名を読み上げよ」イアン・ランキン ハヤカワポケットミステリ
冒頭から、「ザ・フー」や「ローリング・ストーンズ」からはじまって、ジェフ・ペックやボノの名前、ピンク・フロイド、クィーン、コールドプレイ、他、私の知らないバンド名もいっぱい出て来て、リーバス警部ってロックファンだったの!?と思いながら読み進めました。今まで私がスルーしてただけだったのかにゃ。セリフにもアルバムタイトルや曲名、歌詞からの引用とかもいっぱいあって。本編も面白かったけど、これについても二重で面白かったです。
ストーリーは2005年にイギリスで行われたG8の大騒動を背景に、連続殺人を追うリーバスと中堅女性刑事シボーンの捜査と生きる葛藤を描いてます。ニュースで報じられていた出来事とフィクションが交差しつつ進んで行くのが面白かったです。イギリス人ならもっと面白く読んだでしょうか。
T・イン・ザ・パークに参加したシボーンはゆっくり出かけてましたけど、現地で合流予定の女性警官二人組は「<ザ・キラーズ>と<キーン>のヴォーカルに熱を上げている。二人はステージの真ん前に陣取りたいので、すでにキンロスに入っている」とあって、まるで私とO嬢のようだわ!と面白かったです。どこにでもいるミーハー♪
残念ながら、シボーンは事件のことや身にふりかかったトラブルに気を取られてフェスは楽しめなかったようで。ちなみにシボーンはニュー・オーダーというバンドのファンのようでした。
老境にさしかかっているリーバスが仕事とロックと孤独に浸った生活をしているのに結構共感できました。組織で働いているのに部外者みたいな顔をしていると指摘を受けたのに対して「なるべく辺縁にいるよう心がけている」と(だいたいこんな感じのセリフで)返したのにも痺れますな〜。
「死者の名を読み上げよ」イアン・ランキン ハヤカワポケットミステリ
読書日記/1Q84 BOOK3 [読書]
この間、友人に会ったら
「BOOK1とBOOK2を逆に読んで、違和感ないって
ありえへん〜!」
と大笑いされました。
ブログ、読んでくれているみたいです。
BOOK3はGWに読みました。
卓郎くんやトライセラの林くんも買ったようですが
読まれた感想は如何だったでしょう?
私は面白く読みました。
「××、生きとったんかい〜!」とかのツッコミは
各所でなされてそうですが。
私は村上春樹作品によく出てくる「ひきこもり生活」が好きで
何かと戦う前とか、機が熟す前とかに
主人公がどこかに閉じこもるんですが
それが清潔で快適そうな一室で、食べ物や着るものの心配もなく
適度な運動などしながら淡々と時を過ごす、
それがすごくうらやましいんですよね〜。
ただじっと本を読んだり。
なんとなく、生まれる前に戻る子宮回帰願望なのかしら
とか思ったら、今回はストレートに××が妊娠してて…。
新興宗教的なものに対してのツッコミは少なかったですね。
サリン事件とか取材してらっしゃったけど
物語に入れ込むのはまた別ってことですかね。
5月の目標、守ってるんですが
もうズルばっかで、部屋の空いてるところを
ちょちょっと掃除機かけて今日は終了〜みたいな。
春樹作品に出てくるような掃除やアイロンかけが趣味な人は
信じられません〜
「BOOK1とBOOK2を逆に読んで、違和感ないって
ありえへん〜!」
と大笑いされました。
ブログ、読んでくれているみたいです。
BOOK3はGWに読みました。
卓郎くんやトライセラの林くんも買ったようですが
読まれた感想は如何だったでしょう?
私は面白く読みました。
「××、生きとったんかい〜!」とかのツッコミは
各所でなされてそうですが。
私は村上春樹作品によく出てくる「ひきこもり生活」が好きで
何かと戦う前とか、機が熟す前とかに
主人公がどこかに閉じこもるんですが
それが清潔で快適そうな一室で、食べ物や着るものの心配もなく
適度な運動などしながら淡々と時を過ごす、
それがすごくうらやましいんですよね〜。
ただじっと本を読んだり。
なんとなく、生まれる前に戻る子宮回帰願望なのかしら
とか思ったら、今回はストレートに××が妊娠してて…。
新興宗教的なものに対してのツッコミは少なかったですね。
サリン事件とか取材してらっしゃったけど
物語に入れ込むのはまた別ってことですかね。
5月の目標、守ってるんですが
もうズルばっかで、部屋の空いてるところを
ちょちょっと掃除機かけて今日は終了〜みたいな。
春樹作品に出てくるような掃除やアイロンかけが趣味な人は
信じられません〜






