ヘアスプレー 2006年アメリカ [映画]
今日、映画の日だったので、なんとなく会社帰りに梅田で降りて、シネコンをいくつか見て回って、結局「ヘアスプレー」を観ました。とりあえず重いテーマはイヤ(ハイ「ブレイブワン」消えた〜)、悲しいのもイヤ(「象の背中」消えた〜)と消去法で、時間の合うのがこれだった。長くないし、人種差別問題も軽めで(その軽さにイラっとさせられるかも)、ミュージカル好きなら楽しめます。男の子が結構可愛かったり、エンドロールもキチンとかわいく作ってあったのも好感。
ただ、私が太っているのでトレーシーやママの巨体にやや嫌悪感を覚えたなぁ。それにトレーシーのような外見で地獄の底ほど意地の悪い女を知っているので、なかなかトレーシーにひきこまれなかった。代りに、メイベル(黒人の同級生のママ。オセロの中島似)が格好よくて良かった。「金髪で黒い肌で大きくていい女」みたいな自画自賛ソングが素敵。衣裳もとてもよかった。クィーン・ラティファという人らしいんだけど、年下でビックリ!
とてもうまくまとめてあって、「ヘアスプレー」ってタイトルとか、劇中の番組の作り方とかもカワイイ。水曜日のレディースデイにおすすめです。
クワイエットルームにようこそ(ネタバレ) [映画]
水曜日のレディースデイ、松尾スズキ監督の「クワイエットルームにようこそ」を見てきました。期待したくらいの面白さだったけど、主演の内田有紀に感情移入できないのがつらかった。蒼井優もクドカンも良かったのになぁ。SATCもドラマは好きなのに、サラ・ジェシカ・パーカーが嫌いだし、主役になるような女がキライなだけかもな。
主人公の明日香はフリーライターで、そこそこ売れっ子の放送作家・鉄雄と同棲中。仕事の忙しさにテンパッって、睡眠薬とアルコールを大量摂取してしまい、精神科の病院に隔離される。はじめは自分はマトモなのに精神科で隔離病棟にいることに戸惑うが、他の患者とも交流し、徐々に自分と向き合うようになる。そして、思い出せなかった、昏睡した晩に何があったかを知ることに…。
昏睡に陥るほどクスリ飲んだり、職がないからとフーゾク(?ではないか?)っぽい仕事をしたり、締め切りがあるのに守らずに仕事の中途で倒れたりするようなオンナには共感でき〜ん(アルコールの大量摂取は共感だけど…)!→こんなだから、私には何の事件も起こらないのだけど。鉄雄のお尻を触って安心するとこも理解できなかった。嗜好の問題かもしれんが。
でも私はマリファナはやらないけど、クドカン演ずる鉄雄には共感できたけどな(「レクター博士みたい」って、こんな時でもホントに言いそうな感じ)。前にクドカン、俳優続けるなら歯を治さないとな、と書いたけど、前言撤回。最近やけに歯並びのいい役者ばかり増えちゃって、時代劇なんかも興ざめなので、低所得者層のリアリティーのためにもこのままでいてほしい。
それに拒食症じゃないけど蒼井優の役も共感。いい役だったね。大竹しのぶも頑張ってました(声がデカイ!)。ヤな女の役だけど、面白みのあるというか。他にも、内田有紀以外、りょうも妻夫木くん(あの眉毛がイヤな感じになっていないのは奇跡)も女医の白井先生も(こんなオバチャン、いるよね)患者のコ達もみんなよかったです。松尾監督、何で内田有紀だったのかなぁ。普段、趣味のいいオジサンも、女の趣味になると悪い人いるよね。
大筋としては、あまりオドロキがないというか、粟田さんのエピソードもありきたりで。でも細かいところで頑張っていて、聞いたような話しを新しく見せるのに成功している。
あと、ちょいちょいオモシロイ人がでていたみたいで、エンドロールみて、しりあがり寿どこにでてたんじゃぁ〜!となりました。サブカル好きの人にはツボかも。私は殆どわかりませんでした。
ちょっと重めだけど公式サイト
http://www.quietroom-movie.com/
人のセックスを笑うな--松山ケンイチがいいね! [映画]
来年のお正月映画、第二弾あたりに公開ということで、宣伝用のDVDを拝見しました。松山ケンイチくんが鈍だけと繊細なトコもある大学生を好演してました。「デスノート」のLの時は思わなかったけど、案外デクノボウキャラというか…顔がでっかいというか…でも、まぁかわいいんですけどね。透明感というより乳白色な感じを受けるな〜。ユニクロもいいよね〜。嵐のニノと並んで最近のお気に入りの松ケンくん!ハゲないでね〜!「カムイ外伝」楽しみにしてるよ〜。
お話は19歳の芸大生と39歳のリトグラフの臨時講師ユリの恋のハナシ。なにがどうってことないし、ユリの多少奔放なふるまいも、そんなにキュートにも感じないし(どちらかというと蒼井優の方が可愛いのになぁ---蒼井優、また芸大生の役だぜ)全編大絶賛ってわけにはいかないですが。主人公の青年が恋におちる感じを鑑賞する映画ですかね。なので、松山ケンイチ好きは必見で、自然な台詞が魅力的だし、ズボンを脱ぐトコやキスシーンも可愛かったです。
「人のセックスを笑うな」公式サイト
http://www.hitoseku.com/
松ケン画像がいっぱいある「松山ケンイチ画像ブログ」
http://blogs.yahoo.co.jp/pezpez1975
原作は河出書房新社「人のセックスを笑うな」山崎ナオコーラ。ペンネームとタイトルが面白くて(確か何かの賞を取っていたのでは?)一時期話題になりましたね。私もその時に図書館で読んだんですが、内容はタイトル以下の面白さ、という記憶が…。
映画、演劇「キサラギ」「舞妓haaan」「サイドカーに犬」「犬顔家の一族の陰謀」 [映画]
七月大歌舞伎騒ぎで更新していませんでしたが、ここのところ邦画をよく観ておりました。そのシールをつけていると1000円で観られる、というものを貰ったので「キサラギ」を観に行ってみました。ほぼ五人の登場人物のみでシーンもひとつ。とてもうまくできたお話で、映画好きも舞台好きも軽く楽しめます。香川照之がさすがに面白かったです。あと、小栗旬がちょっといいかな〜と思ったかもな〜。ユースケ・サンタマリアの役不足感が目立ってたかな。
続いて観たのが「舞妓haaan」。予告編や紹介番組をイヤほど見ていたので、あまり期待していなかったんですが、当たりでした。「真夜中の弥次さん喜多さん」よりずっと面白かったです。阿部サダヲがなかなか主役頑張っててよかったんですが、堤真一がそれ以上にセクシーで格好よかったです。柴崎コウは舞妓姿が似合わなくて、小出早織のが可愛かったかな。
それでもって古田新太好きの同僚と出かけたのが「サイドカーに犬」。これも合格。竹内結子の感じがなかなかに素敵でした。今まで見た竹内さんの中で一番好きかな。大作ではないけど、子どもの頃を思い出すような雰囲気もあって。トミーズ雅のやくざっぷりや古田新太のダメっぷり、椎名桔平の気持ちワルサなどもヨカッタです。
最後に、大阪城にほど近いシアターBRAVA!で「犬顔家の一族の陰謀」を観て参りました。タイトル通り「犬神家の一族」のパロディで(他にも映画のパロディいっぱい)モトネタの方を100回は観ている私なので、台詞がどこからの引用だとか名前のアレンジなどもラクラクわかるので面白かったです。もとのままの台詞も多く(遺言状のシーンとか)、TV放映時にはカットされることも多い食用ガエルを抱いた女が「私も仲間にいれてよね〜」というシーンのパロディなどもあったり、理解できていないお客も多かったんではないかいな。でもこんな舞台が作られてしまうほど「犬神家」って、ツッコミどころ満載で面白い映画でしたね〜。
クドカンは金田真一役でわりと滑舌よく頑張ってました。古田さんはパリのデザイナー役でドン小西のようなコスチューム。衣装も多くて、登場の度に変わっていたかと思うくらい。ただ「藪原検校」見た時も思ったんだけど、もう一皮むけないとこの先つらいかなぁ。三十代の芸だな。別に今もヘタではないんだけど。
「大日本人」2007年 松本人志監督/「パッチギ LOVE&PEACE」2007年 井筒和幸監督 [映画]
「4時ですよ〜だ」時代から、松ちゃんの「笑い」に親しんでいる世代のワタシとしては、見に行かんわけにはいかないでしょう〜、と公開早々に行って参りました。会社帰りに行ったのですが、入ってましたね〜。お客さん。若い男の子のグループが多かったです。若手のお笑いライブは女の子でいっぱいだと聞いていたのですが、松ちゃんは若い男の子にリスペクト(なんじゃソレ)されているのですな。
映画は初め3分の2くらいまでは面白く見ました。「どうしょうもなく情けない空気」を描かせたらピカイチの松ちゃんの映画らしいな、って感じで。主人公の大佐藤氏に密着取材というシュチュエーションなのですが、インタビューする担当ディレクターみたいな人のセリフがなかなか辛辣で、その返しの情けない感じが真骨頂。ラストはもっと違う方がよかったな。えっ、これで終わり!?と思いましたから。それでも、見終わってから後をひく、というか、友達と話していても「〜〜〜なんだよね〜。あっ今の『大日本人』のマネやから」などと見ていない人には迷惑なモノマネなどしてみたり、思い出し系映画です。30~40歳くらいの方にはオススメ。
で、「大日本人」を見た次の日のレディースデイに「パッチギ LOVE&PEACE」を見てきました。主要キャストが総入れ替えで、キョンジャが沢尻エリカじゃないのが残念。沢尻エリカがやっていたら、かなり違うモノになっていたと思う。アンソン役も新人さんだそうですが、石原裕次郎のNGみたいな感じで、ちょっとカラ回りか。映画の中の映画で「僕は君のためにこそ死にに行く」とかいう石原慎太郎の映画のパロディ(というか、はっきり茶化している)みたいなのが出て来るのに、主人公が裕次郎のNGなのか…。
前作は爽やか青春ムービーだったのが、今作は、いい年してまだ暴力沙汰かい&キャーキャー言い過ぎ!な印象。ケンカのシーンに必然性が感じられないのもつらい。井筒さん、自分の映画をどう評価しはんねやろ〜?
ハンニバル ライジング 2007年アメリカ ピーター・ウェーバー監督 [映画]
見て参りました!「ハンニバル ライジング」。原作も読んで行ったので、楽しめました。原作も映画も、かしこすぎてもアホすぎても楽しめない、私のような小市民にぴったりだと思いました。ちりばめられたほどほどのヨーロッパ文化(日本趣味でさえ)、文系の憧れですな〜。
レクター演ずるギャスパー・ウリエルは、美形で、頬にあらわれる妙なえくぼが邪悪な芽を感じさせてとっても素敵でした。プロフィールによると「ジェヴォータンの獣」にチョイ役で出ていたそうです(しょーもない映画でしたね!)。コン・リーは山口百恵に似ていて、アンニュイな雰囲気のまさにパリの日本人。存在感など堂々としたもんです。日本人の役なのに日本の女優がやってないのが残念。
このへんからストーリーに言及していくので、これから観るよ、というかたはサヨナラ。
原作は大人向け「ハリーポッター」のように感じたのだけど、映画は必殺仕事人みたいでした。妹ミーシャをナチの手下に食べられたハンニバルが復讐していく物語で、やられるほうもかなりな悪人なのであまり罪悪感を感じずにレクターに肩入れできます。リトアニアの貴族のハンニバルが戦争でソ連の孤児院に収容されて自力で脱出して、戦時中の借りを返して行く…という、まぁ貴種流離譚ですな。
肉屋が殺された辺りで、「わたしは一体何を見に来たのだろう?残虐な殺しのシーンを娯楽として楽しむ為に来たの?」という疑問がわいてしまいました。でもそうじゃなくて、反権力の象徴、レクター博士が、手際よくとってもスマートに犯罪を重ねて行くのを溜飲を下げつつ見てるんですよね。レクター博士って、傾向的にイヤな奴しか殺さないし。
ハンニバルのお部屋も素敵で、大きなベッドに、書き物机、自分で描いたデッサンが壁に飾られて(まぁ悪夢に出て来るイヤな奴らですけど)。独身女の部屋にしては殺風景な自室を思い浮かべて、ハンニバルのお部屋のようにしたいわ〜なんて思ったりして。
エンドロールに「FENDI」のロゴが一番大きく入ってました。コン・リーやレクターの衣裳、フェンディだったのかしら?とても素敵でした。ヨーロッパ寒そうなので、毛皮やニット、コート類もとても素敵でお二人とも良くお似合いでした。
「匂い」「美食」「ゴールドベルグ変奏曲」(映画の中の時代にはまだグレン・グールド、録音してないよね!)「デッサン」他、レクター好みのものがちりばめてあり、ファンの心を魅了します。レディ・ムラサキことコン・リーに「I love you」なんて言っちゃってますが、レクター博士のセックスライフはどうなっているんでしょうねぇ。レディ・ムラサキやクラリスとのやりとりを見れば、ゲイってわけでもなさそうですけど。
いつもの通りとりとめない感想ですけど、映画、面白かったです。美しい暮らしをしよう、という教訓を得ました。あと、今日は席の両側オッサンだったのですが、エンドロールになっても絶対席立たないの。黒地に目で見えないような小さな白のアルファベットでスタッフの名が羅列されているところでも絶対立たないの。こんなの見て何が面白いの〜と思いながら待ってましたけど、明るくなるまで席を立たないのが映画通の見方っていつ決まったの?娯楽映画にもあてはめるの?「エンドロール終了後に衝撃の事実がっ!」って宣伝してるやつ以外も最後まで見なきゃダメ!?
「東京タワー」2007年 監督:松岡錠司 オダギリジョー舞台挨拶に絶叫〜! [映画]
キャー!キャー!キャー!見てしまいました、生オダジョー!4月11日に梅田ピカデリーで行われた、「東京タワー オカンとボクとときどきオトン」オダギリジョーの舞台挨拶付き試写会に行ってきました!しかも、席は上手側の前から二番目!読売TVのかなりトウの立った女性アナウンサーの紹介で、目の前をオダジョーが通って行きます。ほんっと、格好いいです。海老蔵さんや吉井和哉とまた違う格好よさ(こうやって名前が並ぶと、ワタシって才能があふれる男前好きなんだわ〜!と、しみじみ。)にシビれてきました。
オダジョーは長い鳥の羽がついた帽子に麻のロングワンピースに暗い色の太めのボーダーのカーディガンで、スナフキン風の出で立ち。もちろん、登場とともにものすごい歓声です。クールに話す姿もオーラとセクシーさが滲み出ていて、ああ、そこにいるだけでみんなを幸せな気持ちにさせる男前っていいな〜って感じました。もう、目が釘付け状態です。「(映画は)普通に見てください」なんておっしゃってました。写真撮っちゃだめだったので、オダジョー登場前の舞台のピンボケ写真をご覧ください。

で、映画の方は、もうつい直前に生で見てその格好よさにボーゼン自失状態ですから、そのオダジョーだ出てくるたびにヒョ〜、ヒョエ〜ってなトキメキで、かなりよかったです。
原作のリリーフランキーって、映画や恋愛バナシのエッセイは好きだったのですが、「東京タワー」前後からミョ〜に石田衣良化しているというか、ただのヘタレなオッサンの外見なのになんかスカシやがってうっざうざやの〜と、ちょっとキライで原作もドラマ(速水もこみちってなんかドンくさそうでしょ。「ボクの魔法使い」の滑舌悪い役が合ってた)も見ていなかったんですよね。
映画のストーリーは想像していた通りで、まぁどうってことない個人の思い出の記録なんですが、東京の景色やシーンのひとつひとつがとてもキレイに撮れていて、監督、なかなかやるな!って感じでした。
オダギリジョーが格好良すぎで、シーンにハマっているのですが、せっかく楽しんでいる時にチラチラ本物のリリーフランキーの顔が浮かんで興ざめになることも。

脚本が松尾スズキで、オトン役の小林薫も色っぽくて存在感アリ。他にもチョイ役でいい役者さんがお出になっていてかなり豪華なんですが、主題歌が福山雅治ってのがちょっとNGかなぁ。オダギリジョー好きで、福山ファンというのは少数派で、どちらかというと相反すると思うなぁ。
それでも、舞台挨拶ってはじめて見たのですが、映画やTVの役者さんを生で見る機会って少ないと思うし貴重な体験をして大変感動いたしました。男の人であんなキレイで立ち姿も美しくてセクシーな人はいないよなぁ。あんな人が生きてるんだなぁ。
「帰ってきた時効警察」もはじまりましたね!ヘンな顔のオダギリジョーもめっちゃ格好いいです!
パッチギ 2004年 監督 井筒和幸 [映画]
いやいや、めちゃ良かったです。ここしばらく、TUTAYA DISCUSのレンタルで日本映画、ハズレばっかり借りていたので(「奇談」=最悪、「姑獲鳥の夏」=退屈、等々。私のセレクトがセンスないんか〜!)、あまり期待せずに見始めたら、引き込まれました。
GS全盛期の1968年。主人公康介(塩谷瞬/「出口のない海」にも出ていたのね。あんまり覚えてないけど)と紀男(小出恵介)は京都の普通の高校生。女の子にもてたいな〜とのんびりした生活をしている。そんな時、朝鮮高校のリ・キョンジャ(沢尻エリカ)に嫌がらせをした九州からの修学旅行生とキョンジャの兄アンソン(高岡蒼佑)らの乱闘(というか一方的にやっちゃうんですけど。とても迫力あってヨカッタ。お祭りみたい)に巻き込まれ、康介がキョンジャを見初めるところから物語ははじまっていく。
朝鮮高校に親善サッカーの申し込みをしに行った康介と紀男はそこで、吹奏楽部のキョンジャラが奏でる「イムジン河」を初めて聴く。エレキギターを物色しに行った楽器店で坂崎(オダギリ・ジョー/なんとアルフィーの坂崎幸之助がモデル)に出会い、「イムジン河」の曲の背景(フォーククルーセダーズが日本語訳で発売しようとしたが中止になったことや、朝鮮が分断されている状況など)を教えられる。ここから、ノンポリ康介はキョンジャを好きな気持ちから、ハングルを勉強したり、「イムジン河」を練習したり、朝鮮を理解しようと努力していく…。
とっても青春な映画で、私は何が気に入ったのかな〜と考えると、それはやっぱりケンカのシーン。康介もいいんだけど、やっぱりアンソンが魅力的。修学旅行生をやっつけに行くシーンで、先頭きって駆けてくるとこや、バスを横転させるときの顔!パッチギかますとこ。ボーリング場やサッカーの試合で、商店街で、鴨川での乱闘シーンなど、思いっきり体を動かしている姿は気持ちがいいです。でもまぁ映画の上なので、アレ、本当にやっちゃったら死ぬよね。演じる高岡蒼佑は「タイガー&ドラゴン」で先に見たな。イケメンですが、「何か性格に弱いところがあって大成しそうにない感じ」を醸し出す雰囲気の持ち主。割と好きだ。
アンソンに敵対する空手部の大西の子分の近藤(桐谷健太)も好き。眉毛剃って、ドラゴンの入れ墨いれてるのよね。桐谷健太も「タイガー&ドラゴン」で先に見た。チビT役です。ちょっと変わった役が得意なんですね。
映画見て、「ヨカッタ、ヨカッタ!」と言ってたら、会社の後輩の子がプレミアムエディションのDVDBOX持ってて貸してくれました。若手の俳優さん達が、悩んだり怒られたりしながら成長していく様もまた、青春映画とシンクロして泣けました。井筒監督は、記者会見の時に、一生懸命育てて、スターになっていく手伝いして、自分らはいっこもええことなんかないよ!とおっしゃっていたけど、まさにその通りですね〜。人に強く言えるほどの自信や責任は大変だし、その時は恨まれるし、いざ育って一人前になったら自分一人で成長したみたいな顔されるしね〜。井筒さん、いいやつじゃん〜。
塩谷瞬は、ちょっと怒られて苦労したくらいで、「僕はスゴイ現場を経験して成長できた!」なんて自己満足に陥ってちゃイカ〜ン!君は人の何倍かセンスなかっただけだ!
重い問題も抱えた内容ですが(ラストのアンソンファミリーはどこに行ったのか?私はレオポン見に行く途中と思っていたが、北朝鮮に帰る途中という意見もあった。それなら地獄〜!)、見た後爽やかに、前向きになれる作品です。
もうすぐ、続編の「パッチギ LOVE&PEACE」が公開ですね(5/19)。見に行かなくっちゃ!

ブロークバックマウンテン 2005年 アメリカ アン・リー監督 [映画]
良かったです〜。しみじみと。1963年のアメリカの田舎町、ということで、貧しい感じも醸し出しつつ、美しい自然の中で、じわじわ話がはじまって行きます。イニスとジャック、二人で人里離れた野営地で暮らし、それぞれの生い立ちなど話し、わかりあっていくうちに、いつしか愛が生まれて…。
時代背景から、同性愛に非寛容な社会のため、離れて暮らさざるを得ない二人。欲しいものはわかっているのに、それを手にできない状況、つらさが描かれている。同性愛者だけが共感できる内容なのではなく、大なり小なり、自分が欲しいもの、自分がやりたいこと、を経済的理由、社会的理由から我慢・制限されている状況に、まず殆どの人間が置かれているであろうから、そこに重ね合わせてグっときてしまう。
「二人でいい人生を過ごすこともできたのにお前(イニス)が拒んだ。だから俺たちにはブロークバックマウンテン(の思い出)しかない!」とジャックが怒鳴るところ、イニスの「どうすることもできない」という苦悩。(時代は違えど)ちょうど同世代の私には心にせまるものがありました。石原裕次郎のように「我が人生に悔いはなし〜♪」と楽しく歌えりゃいいんだけど、中年の心の中には、後悔と苦悩と悲しみばかり詰まっているわけです。
ジャック役のジェイク・ギレンホール、好きです。「ジャーヘッド」も良かった。なかなかキュートで、いたずらっぽい瞳と長い睫毛、鼻の形もキレイで、素敵な横顔です。イニスが惚れるのも無理はない!?ただ、「風と木の詩」(ふ、古い!)みたいなタカラヅカちっくな同性愛ばかり目に触れる日本の女子から見ると、カウボーイ二人が楽しく戯れているトコロや、四年振りの再会の熱烈チューなどは、なかなか画として衝撃がありました。
せっかく会いにいったのに、家族との時間を理由に帰されたときに、車の中でジャックが涙ぐむところなんかは、男女の恋愛ではありがちなシーンなのに、男同士だと滑稽&新鮮に感じたりして。二人でアウトドアを楽しむところも、どちらも男で、力仕事がサクサク進み多少の不便さもまったく平気で、足手まといな女が不在(トイレの心配もないし、虫もこわくないからね)なデート、というのが新鮮〜!女との浮気はOK、というのも不思議な価値観でした。
ジェイク・ギレンホール氏はカミングアウトとかなく、ヘテロのまま、またよい映画に出ていただきたいものです。
「出口のない海」 2006年 日本 佐々部清監督 [映画]
雷様のような、乱暴な現人神っぽい海老蔵さんが好きなので、普通の青年役の海老蔵さんはあんまり見たくないな〜なんて思っていて腰が重かったのですが、とうとう行って参りました、市川海老蔵初主演映画「出口のない海」。ネットで予約していい席取って(便利な世の中ですね〜)、キチンと定価1800円払ってきましたヨ。パンフレットも、「2000円くらいするかな〜、1500円以下だったら買おうかな〜」なんて、筋書きみたいに思っていたら、600円で、メチャお得に感じました!歌舞伎座のロビーみたいな雰囲気かなぁ、ってのも予想が外れ(海老贔屓の着物夫人とか…)、案外若い人が多くて驚きました。あと、オジサン。残念ながら座席は十分の一くらいの入りでしたけど。来週あたり打ち切りかもしれませんね…。
この辺からストーリーに言及していくので、ご覧になっていない方はお読みにならない方が…。
それで、泣いてしまいましたね〜映画館で。原作では泣けなかったので、これは脚本と海老蔵さんの力だと思いたい。やっぱりラストの手紙っていうか遺書っていうか、残された人へのメッセージがねぇ。
普通の青年って言っても、綺麗な人ですし、抑えていてもきちんと主役の存在感があります。まわりのキャストとも調和が取れていて(歌舞伎みたいに、一人だけ突出して良かったり悪かったりがない)伊勢谷さんや柏原さんともうまくバランスがとれていました。香川照之はもちろんいいのだけど、田中実が案外よかったな、とも思いました。恋人(?)役の上野樹里ちゃんも可愛くて(米倉さんに比べたら全く子どもな感じで、みじんもファンに脅威を抱かせないよい子じゃないの。あのワンピース似合ってないし。)
甲子園の優勝投手だった並木が志願して海軍へ入り、人間魚雷「回天」に乗る、というストーリー。枝葉が少なくシンプルでストレートな内容で、不協和音がないというか、みんなそれなりにマッチしているので(細かく言えば、おせっかいな妹が嫌とか、三浦友和が文化大革命でやられたインテリ中国人に見えたりするとかありますが)完成度は高い映画だと思う。ただ、難易度Bで満点っていうだけで、難易度CやDのホンじゃないよね、という気がします。あの原作ではこれ以上やりようがないわな、と。
昨日、この映画の宣伝のために「メントレ」に出て、TOKIOの長瀬くんや松岡くんと「ドラゴンボール」(よく知らないが、小学生くらいの子が読むマンガではないのだろうか?)で盛り上がっている海老蔵さんを見たり、今日はその映画で、「特攻」がテーマで魔球を完成させるのが夢!みたいな台詞を叫んでいる海老ちゃんを見るにつけ、案外この人は女にキャーキャー言われるより、男のファンがきっちりつきそうにも感じました。ゲイの人にも(地味だけど)見どころ満載のような気がするし。海老蔵さん、オシッコ長いよね。
それにしても、ラストはちょっとびっくりしましたね。敵に向かって行くのだったっけ、と思って見ていたら、訓練中に事故って、あっというまに終戦って。誰か助けられなかったんでしょうかねぇ。そして死を待ちながら、家族らに手紙を書くわけですが、これで泣きました。日航機墜落の時もいろんな方のメモが見つかりましたが、あのニュースも涙、涙でした。「余命あと半年」とかではなくて、1時間以内とかものすごく短い先に死ぬことが自覚でき、しかも今は正気で元気、というシュチュエーションでの、その悲惨さに泣けてしまう。急な事故や病気で意識がないうちに死ぬってのもそりゃ悲しいですが、何か(酒を酌み交わすとか好きだった場所に行くとか)する時間や自由はなく、でも、自殺でなくもうすぐ自分は死ぬとつきつけられるというのがつらいですね。そこから戻ってくる(特攻失敗)のもかなり辛そうですが、生きているんですからいつかは癒えると思います。
初主演映画は、及第点は取れたけれども、最優秀ってことはないですね。また次を期待いたします。






